ネット上(通販)の需要を調べるにはどんな方法がある?ネットショップ開業予定です
前職の経験を活かして、副業で切削工具のネットショップ(通販サイト)をオープンさせたいと思っています。そこで、切削工具をネット通販がどれくらい需要があるのか調べたいと思っています。こういったネット上の需要を調べるには、どんな方法がありますか? |
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こういった場合に、一つの指標となるのが、いわゆる『検索回数』と呼ばれるものです。Googleが提供している『キーワードプランナー』や、集客力のあるネット通販のプラットフォームを使ってリサーチをしていくことで、ネット上にある潜在的な需要を推し量ることができます。参考にしてみて下さい。 |
一つの指標となるのが『検索回数』と呼ばれるもの
「切削工具をネット通販がどれくらい需要があるのか調べたいと思っています。こういったネット上の需要を調べるには、どんな方法がありますか?」とのことですが、
切削工具に限らず、
・何かネット上で商品やサービスを販売したい ・ネットショップをオープンして販路を拡大したい ・そのために、ネット上にどれくらいの需要があるのかを調べたい |
こういったケースで、一つの指標となるのが、いわゆる『検索回数』と呼ばれるものです。
Googleが提供している無料で使えるツールの一つに『キーワードプランナー』というツールがあります。
このキーワードプランナー、自分が需要を調べたい商品やサービスで、関連するキーワードや検索クエリ(※)を入力してみると、
・おおよその月間検索ボリューム ・年度を通しての平均月間検索ボリューム |
こういったものを調べることができます。
※検索クエリとは、ユーザーが検索する際に入力する語句やフレーズのこと。クエリ(query)は「質問」を意味する英単語。 |
どれくらい検索されているか(=需要があるのか)
実際にキーワードプランナーで『切削工具』と入力して検索ボリュームを調べてみると、月間の平均検索ボリューム(回数)は1,000回程度。
このキーワードで、毎月1,000回程度検索されていることが分かります(これが多いかと言えば、日に30回強なので、それ単体の検索ボリュームとしては決して多いわけではありません)。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べてみると…
↓↓↓
月間の平均検索回数は1,000回程度あることが分かる
ただし、『切削工具』というのは非常に抽象的なキーワード。
・それ以外の『関連性の高いキーワード』 ・より具体的なキーワード |
こういったものの検索ボリュームも併せて見ていくことで、潜在的なネット通販の需要を推し量ることができます。
例えば、『切削工具』に関連性の高いキーワードの上位だけを見ていっても、
・エンドミル(4,400回) ・ドリル(12,100回) ・超硬ドリル(720回) ・センタードリル(1,600回) |
などなど。
こうしたものを合計していくと、ある程度の検索ボリュームになります。
前述のキーワード以外にも
・自社で取り扱いのある商品の固有名詞 ・より具体的なキーワード |
こういったものを一つ一つ入力してみること。
そうすることで、これからネット上で提供しようとしている商品やサービスがネット上でどれくらい検索されているのか(=需要があるのか)、その目安とすることができます。
月間平均検索回数=ネット上の需要ではない
ただし、この月間平均検索ボリュームの中には、
・キーワードの意味を調べる目的で検索している ・直接的な購買に繋がらない検索をしている |
当然ながら、こういった検索回数も含まれている、ということを理解しておく必要があります。
例えば、
「エンドミルってどういう意味なんだろう?」 「センタードリルという単語の定義は何だろう?」 |
こういった検索も、検索回数には含まれるわけです。
こうした、言ってみれば購買意欲の無い(うすい)検索回数も含まれるため、『キーワードプランナーで表示される月間平均検索ボリューム=通販サイトを作った際のネット上の需要』とは限らないため、注意が必要です。
一方で、例えば
「通販」 「おすすめ」 「ランキング」 |
などといったキーワードを含む検索クエリの場合は、
・検索をしている人の購買意欲がより明確である ・より購買の見込みが高いユーザーである |
こういった可能性が高いため、月間平均検索ボリューム≒(ニアリーイコール)ネット上での需要と考えて問題ありません。
例えば、『工具 通販』という検索クエリは、月間平均検索ボリュームが1,600回。
『通販』というキーワードを含む、このクエリで検索しているユーザーのほとんどは、購買の見込みが高いユーザーである可能性が高く、1,600回の検索ボリューム≒(ニアリーイコール)ネット上での通販需要と考えて構わないわけです。
『工具 通販』は、月間平均検索回数1,600回
別のよくあるご質問「副業アフィリエイトで月100万稼ぐために必要な17のこと。ASPや広告主が教えてくれないアフィリエイトのリアルをまとめてみた」の中でも紹介しましたが、
果たしてそのキーワード(や検索クエリ)は、
「モノを買おうとしている人(アクションに近い人)を狙い撃ちできるものかどうか?」
この点をしっかり見極めながら、検索ボリュームを見ていくことで、これからネット通販を展開していく際の潜在的な需要を推し量ることに繋がっていきます。
購買行動に繋がりやすい検索クエリと、そうでないものがある
キーワードプランナーはあくまで一つの指標です
もちろん、キーワードプランナーはあくまで一つの指標。その全てではないため、注意が必要です。
ネット通販の場合は特にその傾向が顕著ですが、ネット上で商品やサービスを購入する人全てが
・いきなりGoogleやYahoo!で検索する ・検索エンジンからゼロベースで探そうとする |
こういった購買行動を取るわけではありません。
・いきなりGoogleやYahoo!で検索しない ・最初から普段使い慣れている、ネット通販のプラットフォームを使う |
こういったケースも大いに考えられます。
そのため、ネット通販で集客力のあるAmazonや楽天などのプラットフォーム上でも、しっかりとネット上の需要を見ていく必要があります。
例えば、Amazonの中で『切削工具』というキーワードを検索すると、
Amazonで『切削工具』を検索すると…
・様々なカテゴリ分けがされている ・様々な商品が検索にヒットする ・商品のカスタマレビューもたくさんついている |
こういったことが分かります。
また、Amazonで『切削工具』と検索した時に、一番上に表示される商品を見てみると、そこには80件ものレビューが投稿されていることも分かります。
1商品に80件ものレビューが投稿されている
カスタマレビューがたくさん付いている商品は…
検索でヒットした商品にカスタマレビューがたくさん付いているということは、イコールで
・プラットフォーム内で売れている ・ネット通販でその商品を買う文化ができている |
つまり、ネット通販の需要がしっかりあることが分かります。
また、様々なカテゴリ分けがされており、それぞれに商品が数多くヒットすることは、それだけの市場がそこにあり、ネット通販の文化が出来上がっている(需要がある)証拠とも言えます。
ここでも『切削工具』という抽象的なキーワードだけでなく、
・自社で取り扱いのある商品の固有名詞 ・より具体的なキーワード |
こういったものを一つ一つ入力してみること。
キーワードプランナー同様に、ネット上でその商品に対する需要がどれほど存在するのかを、推し量ることができます。
もちろん、ネット通販のプラットフォームはAmazonだけではりません。
同様のリサーチは楽天などのプラットフォームでも行うべきですし、日本以外の国への輸出を考えていれば、海外のプラットフォームで同様のリサーチを行うこともできます。
また、Amazonや楽天のようにBtoC(消費者向け)のプラットフォームだけでなく、BtoB(業者向け)のプラットフォームも存在します。
こうしたプラットフォームでも、同様のリサーチをしていくことで、ネット上の需要というものが見えてきます。
ここからは、ネット通販に関する余談ですが…
なお、ここからは余談ですが、
別のよくあるご質問「自家採取のハチミツを販売するネットショップの開業運営。オススメの方法はありますか?」でも紹介しましたが、
集客力があるプラットフォームで、そこに投稿されたカスタマーレビューを一つ一つ見ていく。
こういったリサーチをすることによって、ネット上の需要を把握するだけでなく、
・お客さんがどういうことを期待しているのか ・何にひかれて商品やサービスを買っているのか ・その期待に対して、実際の商品はどういう評価なのか ・何が期待以上で、何が期待以下だったのか |
こういったことを深く理解することにも繋がっていきます。
例えば、Amazonで『切削工具』と検索した時に、一番上に表示される商品を見てみると、前述の通り、そこには80件ものレビューが投稿されています。
1商品に80件ものレビューが投稿されている
このカスタマレビューの一つ(トップカスタマレビュー)をさらに詳しくみてみると、
といった具合に、かなりマニアックな用語を使って、非常に詳細なレビューが書かれています。
切削工具(手段)を売りたければ、その目的を知る
例えば、
・こういったお客さんの声を全て抜きだす ・一つ一つ、エクセルなどにまとめていく ・全て抜きだしたら、似たものをグルーピングする ・80件のレビューを大きなグループに分けていく |
こうしたプロセスを経ることで、手段(ツール)としての切削工具を通じて、どんな目的を達成したいのか?が徐々に見えてきます。
「ドリル(手段)を売りたければ、穴(目的)を売れ」という言葉がありますが、まさに切削工具(手段)を売りたければ、まずはその目的を知ること。
そして、その目的に沿った訴求(オファー)の仕方をして切削工具を販売していくことが非常に重要となるわけです。
また、こうしたリサーチによって
・その切削工具に何が求められているのか? ・その切削工具を使って、どんな目的を達成したいのか? |
こういった点がクリアになり、実際に自分自身で切削工具のネットショップを作りこみしていく際に
・どんなコンテンツが求められているのか? ・どういうニーズに対して、どういう訴求をすればハマるのか? |
など、後々でコンテンツの骨組みとなる部分も徐々に見えてきます。
例えば、前述のカスタマレビューの例で言えば、
「利点としては、無段階で強さを調節できる所と、様々なビットが問題なく使える点です。また、出力も安定しており満足できます。重心のブレも無いといっていいと思います」
とあります。
例えば、この訴求でこの商品をオファーすれば、同じようなニーズを持ったお客さんにはオファーがささりやすく、商品が売れる再現性が高まるとも言えます。
その需要は、今現在どれほど満たされているのか?
ここまでの流れの中で「実際にネット上の需要がどれほどあるのか?」という点が掴めてきたら、今度は「その需要が今現在、どれほど満たされているのか?」という点もしっかりと見ていく必要があります。
例えば、実際に『切削工具』や『切削工具 通販』といったキーワード(クエリ)で検索してみると、よく分かりますが、
・既にネット通販を行っている媒体も出てくる ・サイトを作りこみ、SEOで上位表示する大手サイトもある |
こういった状況が既に出来上がっていることが分かります。
当然、こうした競合に対して、
・どう差別化をしていくのか? ・どうやって違いを作り出していくのか? |
という点も非常に重要となっていきます。
例えば、競合のサイトが機械的に商品を並べているだけであれば、
・店長のキャラクターを全面に打ち出したサイトにする ・切削工具のうんちくをひたすら語るショップにする |
こういった作り込みが求められるかもしれません。
あるいはネットショップであればコンセプトや切り口を明確にしていくことで違いを作り出すことにも繋がるかもしれません。
・BtoB向けなのか、あるいはCtoC向けなのか ・日曜大工をする30歳の子持ちの父親を対象にするのか ・定年後に自分の趣味を持ちたいシニア世代を狙うのか ・女性でも扱えるような切削工具に特化するのか |
などなど。こうしたコンセプトや切り口は様々に考えられます。
いかに媒体に優位性を出していくのか?が重要です
切削工具のネット通販をする場合、特殊なケースを除いて、プライベートブランドなど自社独自の優位性のある商品を扱うことはほとんど無いと思います。
基本的には
・Amazonやオフラインの店舗に並んでいる商品 ・他の人も扱える(他社と同じような)商品 |
こういった商品を取り扱うケースがほとんどです。
こうした、言ってみれば、それ自体の優位性がそれほどない商品を取り扱う場合、商品自体の優位性で勝負できないため、いかに媒体に優位性を出していくのか?という点が重要となります。
・商品を販売するネットショップ ・商品をオファーするメルマガ |
などなど。
こうした媒体で優位性や違いを作り出すことができない限り、あなたのショップから商品が買われることは無い、という点もご理解下さい。
参考にしてみて下さい。
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