自家採取のハチミツを販売するネットショップの開業運営。オススメの方法はありますか?
ネットショップ開業運営について。現在、自家採取のハチミツをオリジナル商品として作り、知り合いのパン屋やケーキ屋に置いてもらい販売をしていますが、併行してネットショップの開業からネット販売へとつなげることを視野に入れています。ネット通販としては、楽天やAmazon、ヤフーショッピング、カラーミーショップなど、様々なやり方があるようですが、どこから手を付けるのがおすすめでしょうか?良いやり方があれば、アドバイスなど頂ければと思います。 |
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それ自体に優位性がる商品を取り扱うことで、様々なメリットを享受することができます。まずは集客力のあるプラットフォームでの販売から始めて、その後に独自ネットショップを作り込む流れがオススメです。参考にしてみて下さい。 |
優位性がある商品を取り扱えるのは大きな利点です
「現在、自家採取のハチミツをオリジナル商品として作り…」とのことですが、
まず、これからネットで販売しようとしている商品に関して、『自家採取しているハチミツ』という、それ自体に優位性がある商品を取り扱うという点が、非常に素晴らしいと言えます。
別のよくあるご質問でも紹介しましたが、素人のネットショップとプロのネットショップに違いを生み出す要素の一つとして、『他にはない、商品自体で集客できるような商品優位性があるものを扱う』という点が挙げられます。
一方で、これも別のよくあるご質問で紹介しましたが、他の多くの人と同じ(優位性が無い)商品を使う限り、最安値でしか売れない、どこか別の習慣的に使っているプラットフォームで購入されてしまう、といった事態を避けて通ることはできません。
これは今回のハチミツのケースも同様です。
一言に『ハチミツを売る』と言っても、
・いわゆるスーパーや小売店で普通に買えるような(誰でも扱うことができるような)ブランドの商品を売るのか ・あるいは、そういった小売店では買えない、唯一無二のオリジナリティある商品を売るのか |
どちらの商品を扱うのかによって、その売り方(販売戦略)は大きく異なります。
優位性の無い商品と比較して様々なメリットを
例えば、前者のような誰でも扱える(それ自体に商品優位性の無い)ハチミツを売ろうと思えば、
・最安値で販売しない限り、なかなか売ることができない ・ライバルとの価格競争から抜け出すことができない ・習慣的に使っているプラットフォームで購入されてしまう ・一商品辺りの利益率には限界がある ・薄利と割り切って数で勝負する、薄利多売戦略にならざるをえない |
こういったデメリットを避けては通れません。
こうしたデメリットを克服するために、
・商品に優位性が出せないので、媒体作りで優位性を作る ・商品以外の部分で付加価値を付ける |
などといった工夫が必要になります。
もちろん、ビジネスとして成立させるためには、なかなか難易度の高いプロセスが待っています。
一方で、『自家採取しているハチミツ』というように、それ自体に優位性のある商品を扱うことができれば、
・最安値での販売でなくても、売ることができる ・ライバルとの価格競争には、なりにくい ・あなたからしか買えないので、他の販路で買われてしまう心配は無い ・一商品辺りの利益率は、自分自身が決定できる ・少数暴利の戦略を選ぶこともできる |
などなど。
それ自体に優位性の無い商品を扱う場合と比較して、様々なメリットを享受することができます。
商品は一つ一つ違ったオリジナリティあるものに
もちろん、Amazonで『自家採取 ハチミツ』などのキーワードで検索してみるとよくわかりますが、自家採取のハチミツを販売している人(ライバル)は数多くいます。
ただし、(私自身、ハチミツの専門家ではないため、言及できる部分に限界がありますが)一言に『自家採取のハチミツ』と言っても、
・ハチミツを集めてくる蜂の種類 ・ハチミツの元となる花の種類 |
こういった違いによって、商品は一つ一つ違った(オリジナリティある)ものになるはずです。
そのため『自家採取のハチミツ』という商品を選んでいる時点で、『他にはない、商品自体で集客できるような商品優位性があるものを扱う』という点はクリアし、前述の様々なメリットを享受しながら、ネット販売をすることができます。
繰り返しますが、今回のケースでは『自家採取のハチミツ』という、それ自体に優位性がある商品を取り扱うことができる点が、非常に素晴らしいと言えます。
ネット販売には大きく2つのアプローチが存在する
上記の前提を踏まえたうえで、「様々なやり方があるようですが、どこから手を付けるのがおすすめでしょうか?良いやり方があれば、アドバイスなど頂ければと思います…」とのことですが、
これから何らかの商品をネット販売していこうと思えば、大きく分けて2つのアプローチが考えられます。
一つは、既に集客が完了している(集客力がある)Amazonや楽天、ヤフオクなどのプラットフォームを使う方法。
もう一つが、カラーミーやEC-CUBEなどで、独自ネットショップを作って、自分自身でゼロから集客と販売を行う方法です。
ただし、これも別のよくあるご質問で紹介しましたが、原則として、まずは集客力のあるプラットフォームでテスト販売するところから始めることからスタートするのがオススメです。
まずは集客力のあるプラットフォームでスタートを
仮に、後者の方法(カラーミーやその他のレンタルネットショップで独自ショップを作る)を選んだ場合、全くゼロの状態からスタートして、自分自身でお客さんを集客するところから始めなければなりません。
独自ネットショップを立ち上げることは、オフラインの世界で言えば、誰も住んでいない北極のど真ん中に自販機を置くようなもの。
あるいは誰も通らない砂漠のど真ん中に店舗を建てることと、本質的には何ら変わりません。
独自ネットショップを作る時にネック(欠点)となるのが、この集客の部分。この集客の部分は、これから初めてネット販売をしようと思う人にとって、かなり高いハードルとなります。
独自ネットショップ作成は、オフラインの世界で言えば、誰も通らない砂漠のど真ん中に店舗を建てることと、何ら変わらない(=ゼロから自分で集客しなければならない)
独自ネットショップは閑古鳥が鳴いてしまうことも
例えば、この独自ネットショップ立ち上げに20〜30万円、あるいはそれ以上のお金をかけてショップをオープンさせても、お金をかけた後に、明日からどれほどアクセスが集まるかといえば、なかなか厳しいものがあります。
・そもそもアクセスが集まらない ・特に望んだお客さんは一人もこない |
などなど。
「とりあえずネットショップをオープンさせよう」といった軽い気持ちで独自ネットショップを作ってしまえば、こういった、いわゆる閑古鳥が鳴く状態を招いてしかるべきです。
特に今回のケースでいえば、
・なんでも良いからアクセスを集めれば良いわけではない ・ハチミツを買いたいお客さんを集めなければいけない ・もっと言えば、こだわりのハチミツを買いたいお客さんを集めなければならない |
こういった条件を満たしつつ、ネットショップに集客をしていく必要があります。
ネットショップを作った後に、さらに
・PPC広告などを駆使してテストと販売を繰り返す ・狙ったキーワードで上位表示できるようSEOに投資する |
こういった時間や労力、資金を多く割いていくことが求められます。
もちろん、こうした取り組み無しに、
・作りたてのネットショップに、いきなり人が集まる ・翌日から商品がバンバン売れていく |
こうした状態になることは、まずありえません。
そのため、自分が意図するだけネットで商品が売れるまでには、
・ネットショップ開設後も、それなりの時間がかかる ・ネットショップ作成費用とは別に集客するための資金がさらにかかる |
こういった点を、よく理解しておく必要があります。
また、この集客の部分は『美味しいハチミツを作って、お客さんを喜ばせる』とは全く別のノウハウやスキルが求められる分野でもあります。
今までにネットショップの運営や集客経験があるなど、特殊なケースを除いて、このアプローチは初心者にとって、かなり難易度が高いものであることを、よくご理解下さい。
既に集客が完了している販路を使わない手はない
一方で、前者の『既に集客が完了している(集客力がある)プラットフォームを使う方法』を選んだ場合、
日本の物販(ネット通販)市場では、
・Amazonや楽天、ヤフオクといった、既に集客が完了しているプラットフォームが数多くある ・多くのユーザーが、そうした販路で商品を購入する文化がある |
こうした条件が揃っているため、前述の独自ネットショップを開設する場合と違い、集客をゼロから行う必要は無くなります。
Amazonや楽天といった集客力のあるプラットフォームに自分の商品を出品すること。
これは、オフラインの世界で言えば、すでに集客力があって人がごった返している。そういった大きなショッピングモールやフードコートに出店するようなものです。
・既に多くの人が集まる場に自分の商品を並べられる。 ・売れた後に手数料(場代)を支払うだけで、モノが売れる。 |
これは、これからネット販売をスタートしようという人にとって大きなメリットです。
広く認知されブランド力もある。そんなプラットフォームの集客力や信頼感、ブランド力を借りてネット販売を始められるか否かは、ビジネスの成功を大きく左右する点。
こうした販路を使わない手はありません。
ただし、一言に『集客力のあるプラットフォーム』と言っても、例えば、楽天はページを作り込んでいく作業がかなり複雑でややこしいものです。
・ページを作成する裏側の管理画面は、かなり複雑 ・パソコンに詳しくない人間が一人でネットショップを作り込んでいけるようなものではない |
こういったデメリットもあるため、作りこみが難しい楽天などへの出店は、それだけで手間取ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
最初の段階から作りこみが必要な大手モールへの出店や、独自ネットショップ作成はNG
そういう意味で、例えば、出品までの流れがある程度簡単に作り込めるAmazonなどのプラットフォームを使ってテスト販売してみるところからスタートするのは、かなりアリです。
レビューを一つ一つ見ることで動向やニーズを掴む
前述の通り、実際にAmazon内で『自家採取 ハチミツ』といったキーワードで検索してみると、
・国産 アカシアはちみつ 500g 群馬県沼田市産 ・アカシア純粋はちみつ 500g |
などなど。
自家採取のハチミツを販売している所がいくつかヒットします。
実際にAmazonで検索してみると…
こうした既に出品されている商品を一つ一つ見ていくことで
・どういったことを語っているのか ・どういう切り口で商品を訴求しているのか |
こういったことが分かります。
何を語り、どんな訴求をしているのか?
また、実際にカスタマーレビューが数多くついている商品もあるため、Amazon内でハチミツを買う文化が出来ていることも分かります。
これはAmazonに限った話ではありませんが、
・そのプラットフォームで商品が売れている実績がある ・そのプラットフォームで商品を買う文化ができている |
こうしたプラットフォームの場合、しっかりとした商品を提供し、お客さんに訴求していくことで、販売に繋げていくことができます。
また、カスタマーレビューを一つ一つ見ていくことで、
・お客さんがどういうことを期待しているのか ・何にひかれて自家採取のハチミツを買っているのか ・その期待に対して、実際の商品はどういう評価なのか ・何が期待以上で、何が期待以下だったのか |
こういったことを良く理解することができます。
カスタマーレビューを一つ一つ見ていくことで…
もちろん、こうしたカスタマーレビューを見ながら、リサーチを進めていく中で、まだ満たすことのできていないニーズを見つけることにも繋がります。
ライバルや競合が埋めることのできていない穴が見つかれば、そこをついた商品の提供(や訴求)をする。それだけで、一定数の販売に繋げることも可能です。
Amazon以外の楽天など、その他のプラットフォームでも、
・その商品ジャンルが売れている実績がある ・カスタマーレビューがついている |
こういった条件が揃う場合は、レビューを一つ一つ見ていくこと。そうしたリサーチを繰り返すことで、見込み客の動向やニーズを掴むことに繋がっていきます。
プラットフォーム以外の販路拡大をしていく
前述の方法で、Amazonなど集客力のあるプラットフォームで
・実際にお客さんをつかまえることができた ・テスト販売を繰り返して、実績も出始めた |
こうしたゼロ→1をクリアした状況を作り出すことができたら、今度はプラットフォームで得た実績やデータをもとに
・自社のネットショップの作りこみを始める ・プラットフォームから自社のネットショップにお客さんをひっぱっていく |
そうやってプラットフォーム以外の販路拡大をしていくことが効果的です。
プラットフォームで実績ができたら…
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プラットフォーム以外の販路拡大をしていく
これも別のよくあるご質問でも紹介しましたが、広告スペースが無限にあるのがインターネットの特長。
特に、ある程度使える画像や文章量に制限のあるプラットフォームと違い、いくらでも訴求できる、様々な切り口を展開できる、といった点が独自ネットショップの良いところです。
・広告スペースは無限にある ・商品について、いくらでも語り放題である |
こういったアドバンテージを存分に活かしていくことができます。
コンテンツ自体も、オリジナリティを出しやすい
特に、それ自体に優位性のある商品を扱う場合、このアドバンテージは、より活かしやすいと言えます。
というのも、冒頭に述べた、
・それ自体に優位性の無い商品 ・誰でも扱えるような商品 |
こうした商品を取り扱うネットショップの場合は、商品について語ろうと思っても、
・どうしても他のネットショップと同じような内容になる ・コンテンツ自体にオリジナリティを出すことが難しい ・そのため、媒体の優位性を作り出すことも難しい |
こういった事態を招いて然るべきです。
一方で、『自家採取のハチミツ』のように、それ自体に優位性のある商品を扱うことができれば、
・必然的に、語る内容も唯一無二のものになっていく ・コンテンツ自体にオリジナリティを出すことが簡単 ・そのため、媒体の優位性を作り出しやすい |
こうしたメリットを享受することができます。
売れる再現性が高く保ちながら販路を拡大していく
また、
・Amazonなどの集客力のあるプラットフォームでの販売 ・そこで得たデータや実績をもとに独自ネットショップを作成 |
この流れでネット販売を進めていくことで、例えばAmazon内でどういったキーワードで見込み客が商品を検索して、販売に繋がるのか、といった情報も得ていくことができます。
例えば
『ハチミツ 自家採取』 『ハチミツ 通販』 『オーガニック ハチミツ』 |
などなど。
こうしたキーワード(検索クエリ)で販売に繋がることが分かれば、
・Amazon以外(の外)でも集客できる ・Yahoo!やGoogleの検索エンジンからも集客できる |
こういった再現性が見えてきます。
検索エンジン(SEO)からの集客も見えてくる
この場合は、
・独自ネットショップを作り込む ・狙ったキーワードでそのショップのPPC広告を出す ・時間をかけてSEOで上位表示を狙う |
こういったことをすることで、売れる再現性が高く保ちながら、プラットフォーム以外の販路を拡大していくことに繋がっていきます。
また、これも別のよくあるご質問で紹介しましたが、食品を扱う場合、そのプラットフォームというのは信じられないほど大きなもの。特にオフラインには様々な販路が用意されています。
・良い食品であれば取り扱ってくれる実店舗はたくさんある ・スーパーやデパートでの催事でも取り扱ってもらうこともできる |
ネットに固執せず、オフラインも含めて食というジャンルの巨大なプラットフォームをフル活用するやり方もオススメです。
この辺り、別のよくあるご質問「食品のネットショップ開業。どうやって知名度を上げ、商品を広めていけばよいですか?」の中でも、詳しく紹介しています。
参考にしてみて下さい。
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