なぜネットビジネスをやっている人は若い人が多いのですか?
ネットビジネスをやっている人は比較的若い人が多い気がします。一方でネットを使わないリアルビジネスでは年齢層が高い方が多いと思います。何か理由があるのでしょうか? |
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ネットバブルをリアルタイムで目撃して参入したプレイヤーが多いこと。生まれた時からネットの文化圏で生きている人が多いこと。これらがネットビジネスをやっている人に比較的若い人が多い理由です。 |
ネットバブルでネット長者になる人を目撃した世代
「ネットビジネスをやっている人は比較的若い人が多い気がします…」とのことですが、これは単純に人口構造の問題だと思います。
いわゆるインターネット・バブル(ITバブル)と呼ばれるものが起きたのは1990年代の末期。2000年前後にはドットコムバブルで多くのIT関連ベンチャーの株価が上昇しました。
このバブル以前に生まれた人というのは、
・このネットバブルを学生時代に体感する。 |
これが「ネットビジネスをやっている人は比較的若い人が多い…」の一つの理由です。
かつては飲食店経営やFC起業が儲かる時代だった
一方で、我々よりももっと上の世代の人が起業したタイミングでは、
・飲食店経営やフランチャイズ起業、あるいは日本の重工業系のビジネスが儲かる時代だった。 |
これが「ネットを使わないリアルビジネスでは年齢層が高い方が多い…」理由です。また、一度オフラインの業界で稼いだプレイヤーたちは、
・新しいものを覚えて取り組むよりも既存のビジネスで食っていける。 |
これも、ネットビジネスのプレイヤーの平均年齢が若くおさえられている理由だと言えます。
強者が勝ち残り、弱者はどんどん淘汰されていく。
ひと昔前。まだネットがあまり普及していない時代は、起業や副業と言えばフランチャイズ(FC)でした。起業のしやすさで言ってもフランチャイズが最初の選択肢。今でこそ、本当に自己資金ゼロ、無料から限りなくリスクゼロに低い形で起業できるため、ネットビジネスで起業する人がどんどん増えています。しかし、かつては飲食店や居酒屋、コンビニなどを起業する人が多くいました。
ただし、かつては起業しやすく成功もしやすかった飲食店も、今ではもう飽和に近い形になっています。デフレ合戦になり、本当に強者だけが生き残る世界になっています。勝ち残っている強者は、東証一部にもたくさんあります。彼らの中には本当に意味が分からないほどに儲かっているところもあります。
勝ち残るとこは勝ち残る。一方で、弱者はどんどん淘汰されていく。この二極化の流れは、間違いなく今後ネットビジネスでも起こっていくと考えられます。
生まれた時からネットの文化圏で生きている世代。
また、その他に比較的若い人が多い理由として、いわゆるネットネイティブ(生まれたとき、または物心がつく頃にはインターネットやパソコンなどが普及していた環境で育った世代)という言葉があるように、生まれた時からネットの文化圏で生きているプレイヤーが多いことも、その大きな理由です。
私たちよりももっと下の世代。彼らは10歳(早い人であれば小学1年生)ぐらいからスマホを手にしています。
・子どもの頃に黒電話しかなく、手紙だけでやり取りしていた世代。 |
当然ですが、後者の若い世代の人々は発想が違ってきます。成功できるネットビジネスのモデルを作り出し、継続する可能性も高くなります。
そのため、前者の旧世代の人は発想の時点で後者の新世代の人々に勝つことができない。これも「ネットビジネスをやっている人は比較的若い人が多い気がします…」の理由だと考えられます。