アフィリエイトの特別単価が下がった。交渉次第でどうにかなる?どう対策すればよい?
半年ほど前より、あるジャンルでアフィリエイトの特単(特別単価)を頂いており、広告主やASPの担当者の気持ちにも答えようと、そのジャンルにおいて特にサイト作りに時間と労力をかけました。その甲斐もあってか、成果もあがり、特単を得たことで、デイリーの売上も更新。このままいけば、月の売上も過去最高を更新するかと思っていた矢先、特単がそれまでの6割り程度に下がりました。そして、来月から、さらに最高時と比較して3分の1程度まで、報酬単価が下がる予定です。せっかくの時間と労力がムダになり、残念な気分です。ルール違反は一切せず、真面目にSEOで集客していますが、こうした場合、広告主やASPとの交渉次第でどうにかなるものでしょうか?どう対策すればよいでしょうか。 |
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アフィリエイトというものは、そういうものであり、ある程度やむを得ない部分があるということ。その前提を踏まえたうえで、うまくリスクヘッジをしていくことが重要です。 |
こういったことがよくあり得るのが、この業界です
「こうした場合、広告主やASPとの交渉次第でどうにかなるものでしょうか?どう対策すればよいでしょうか…」とのことですが、
ご質問の内容を簡単にまとめると「アフィリエイトの単価が下がってしまった」という話ですが、結論から言ってしまえば、こういったことが、よくあり得るのがアフィリエイトの世界とも言えます。
いったんこの状態になってしまえば、交渉うんぬんという話ではなくなります。
これは、別のよくあるご質問でも紹介しましたが、アフィリエイトは広告主にとって、あくまで集客チャネルの一つに過ぎません。
アフィリエイトは、広告主の一集客チャネル
もっと言えば、プロダクトライフサイクルでいう、成長期を駆け上がるツールの一つとして、よく活用されるのがアフィリエイト(広告)の特徴でもあります。
プロダクト(製品)ライフサイクル
フェーズが変われば、使われる広告も変わるもの。
アフィリエイトという集客チャネルに限らず、広告主は、オンライン・オフライン問わず、様々な販促のツール(広告)を利用して、プロダクトライフサイクルの成長期を駆け上がります。
もちろん、いつまでも成長期が続くわけではないため、
・成長期を駆け上がり ・商品の認知度が高まり ・ブランドが確立されてくる |
こういった状態になると、それまで使っていた広告とは、また違った広告や、販促の方法を活用するようになります。
例えば、今までは、小規模な予算からスタートできるアフィリエイト広告に広告費のほとんどを投じていたが、ある程度、使える広告費や予算も増えるに従って
・テレビのCMといったマス広告 ・新聞広告や交通広告 |
といった広告にも予算を割くようになる。
あるいは、今まで外部に任せていた部分を内製化し、自社で運用するようになるケースもあります。
もっと細かい話をすれば、
「今までアフィリエイターを使って集客をしていたが、それを紐解いていくとSEOからの集客が大半である。であれば、アフィリエイターを使うのではなく、自社でSEOから集客をしていこう」
あるいは、
「今までは、アフィリエイターを含めた外部にPPC広告の運用を任せて(開放して)いたが、今後は自社運用でやっていこう」
などなど。
プロダクトライフサイクルにおけるフェーズが変われば、使われる広告も変わって当然なわけです。
アフィリエイトは外部燃料タンクのようなものです
言い換えれば、アフィリエイト広告というのは、一つのプロダクトに対して、未来永劫使われ続ける(大きな広告費を割きつづける)わけではないということ。
スペースシャトルでいう外部燃料タンクのように、あくまで一時的に活用されるものであって、どこかのタイミングで必ず切り離されるものだということです。
広告主(=スペースシャトル)、アフィリエイト広告(=外部燃料タンク)
アフィリエイトはいつか必ず切り離される
もちろん、その役割(積極的に活用されるフェーズ)を終えれば、アフィリエイト広告に割かれる予算は減り、最終的にはゼロになっていきます。
基本的に尻つぼみになるのがアフィリエイトの構造
より具体的に言えば、今回ご質問頂いた方のように
・今まで出ていた特別単価がなくなる(減る) ・承認率保証(例:8割など)が無くなる ・全体の承認率自体が50パーセントを切ってくる |
こういった状況が目に見えて起こっていきます。
実際に、今までは、発生した案件に対して、重複も含めて全承認していた案件があっても、それらを1件1件シビアに精査して承認するようになる。
今までであれば、承認の有無を精査する時間があれば、別のところにリソースを割いて成長期を駆け上がろうとしていた状態から、今度は、しっかりと一つ一つのアフィリエイト発生に対して、その内容を吟味するようになる。こういったフェーズに徐々に移行していきます。
当然、承認率や1件辺りの単価も下がっていくようになります。
報酬単価も承認率も、それらを掛け算したアフィリエイターが受け取る報酬(=売上)も基本的には、尻つぼみになっていくもの。これが基本的なアフィリエイトの構造だとご理解下さい。
こういった前提を踏まえたうえで、考えられる対策
こういった前提を踏まえたうえで、考えられる対策としては、
・1つのジャンルが上手くいったら、そこにあぐらをかくのではなく別ジャンルも開拓する ・なぜ上手くいったのかを研究して、これから伸びるであろう新しいジャンルにも応用していく ・新しい成長カーブを描ける先行投資を行っていく |
こういったリスク分散をしていくことが重要となります。
あるいは、アフィリエイトに限らず、アフィリエイトサイトで蓄積したウェブ集客のノウハウを活かして
・オフラインの企業やネット集客が弱い企業を手伝う ・自社のオリジナル商品を売ってみる |
などといった方向転換をしていくことも一つです。
あるいは、本腰をいれて、いわゆる「消えないニーズ」と呼ばれるアフィリエイトのジャンルを攻略していくことも一つです。
例えば、
・お金を借りたい(ローン系) ・異性に出会いたい(出会い系) |
などのジャンルは、一生消えないニーズ。アフィリエイトでも激戦ジャンルの一つとなっています。
こういったジャンルで、見込み客を集めることも、長い目で見た場合にリスク分散にもなります。
そのジャンルはプロダクトライフサイクルのどこか
そういった意味でも、自分が扱っているジャンルや商品が果たしてプロダクトライフサイクルでいう、どこの位置にいるのかを見極めて、そのアフィリエイトサイトで稼げる消費期限をしっかりと見極めていくことも必要になります。
例えば、ある程度キャリアのあるアフィリエイターであれば、常識のような話にもなっていますが、4年ほど前に、業界内で一番の盛り上がりを見せた『看護師求人』のジャンルは、いまやアフィリエイトの役割を終えつつ(依存度を下げつつ)あります。
Googleトレンドで見る「看護師 求人」
上記グラフで言うところの赤枠部分のピーク時は、特単で1件あたり3〜4万円もの報酬が出ていたものが、現在は全く同じ案件で1件あたりの報酬1万円にまでなっている。また、承認率もかなり下がっている現状があります。
これは悲観すべきことというよりも、アフィリエイト広告のそもそもの役割や使われた方を考えれば、当然といえば当然の話ともいえます。
こういった前提を踏まえずに、例えば今のタイミングから『看護師求人』ジャンルを攻めようと思っても、なかなか厳しいものがあります。
過去の実績から、残存者利益で成果を出している強力なライバルがいる一方で、これから『看護師求人』に挑むアフィリエイターは、
・大きな特別単価 ・高い承認率保証 |
もあてにできないわけで、その先に何が待っているのかは、火を見るより明らかです。
言い換えれば、これから『看護師求人』のような尻つぼみのジャンルに参入することはオススメできませんし、逆にこれから伸びていくであろうジャンルを見極めて常に先行投資を行っていくことが、アフィリエイトで長く稼げ続けるポイントとも言えます。
参考にしてみて下さい。
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