ネットビジネスのメルマガは毎日セールスする人と年に1回だけセールスする人がいる。

いわゆるネットビジネスや稼ぐ系のメルマガを読んでいて気づいたのですが、こういったメルマガには大きく分けて2つ。一つは毎日、何かしらのセールスをし続ける人。もう一つは、日々は有料級の情報を無料で送ってメルマガ読者と信頼関係を構築した上で、年に1、2回だけセールスをする。こういったパターンがあると思います。後者のほうがやり方として良いように感じますが、メルマガの部数が多ければ多い人有名な方ほど前者のやり方が多いように感じます。これはなぜでしょうか?また、どちらのやり方がオススメですか?どちらのやり方のほうが稼げるでしょうか?

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メルマガの部数が多い人ほど、前者の毎日何かしらセールスをするスタイルを選ぶ。その理由は非常にシンプルで、いわゆる双曲割引と呼ばれるものです。参考にしてみて下さい。

確かに大きく2パターンに分けることができます。

「いわゆるネットビジネスや稼ぐ系のメルマガを読んでいて気づいたのですが、こういったメルマガには大きく分けて2つ…」とのことですが、

おっしゃる通り、いわゆるネットビジネスと呼ばれる業界のメルマガは、大きくこの2つのパターンに分けることができます。

また、「メルマガの部数が多ければ多い人有名な方ほど前者のやり方が多いように感じます…」とのことですが、確かに、いわゆる業界で有名と呼ばれるような、メルマガの部数が何万〜何十万部ある人は

・毎日何かしらのセールスをかけている。
・無料オプトインや号外広告ばかりを流している。

こうしたケースがほとんどです。

人は待てない生物。目の前のお金に価値を感じる。

メルマガの部数が多い人ほど、毎日何かしらのセールスをかけるやり方を選ぶ。その理由は非常にシンプルで、いわゆる「双曲割引」と呼ばれるものです。

人間というものは、目の前のお金に価値を感じるもの。要するに待てない生き物とも言えます。

・10年後に1億円がもらえる権利。
・明日、5万円がもらえる権利。

どちらかの権利を選べるとして、ほとんどの人は後者の「明日、5万円がもらえる権利」を選びます。

同様に、メルマガをやっている人。特に部数が多いメルマガを発行している人は、どうしても短期的に上がる利益を優先してしまいがちです。

実際、

・毎日何かしらのセールスをかけている。
・無料オプトインや号外広告ばかりを流している。

こうすることで、中長期的に売上を最大化することは捨てることになります。

ただし、その一方で短期的には一定の割合で収益を確保できるもの。中長期的に見た売上よりも、目先の利益を取りに行く。これが毎日、何かしらのセールスをし続けてしまう理由です。

投資家は逆。今年の収支は、結構どうでもよい話。

一方で、私もそうですが、いわゆる投資家と呼ばれる人は反対の考え方をします。7年後や10年後といったスパンでしか見ていないとも言えます。

・明日や、もっと言えば今年どれくらい稼げるかということは、結構どうでもよい話。
・それよりも7年後に、この資産はいったいどれくらいになるのか?その部分にしか興味がない

こうした特徴があります。

メルマガに話を戻すと、

・自分の価値観があまり無い人というのは、毎日何かしらのセールスをかける前者の形。
・一方で、価値観を全面に出すメルマガを書く人というのは、後者の形。

それぞれのケースを取る場合がほとんどです。

後者のやり方は、単純にビジネスとして面白い。

また「どちらのやり方がオススメですか?」とのことですが、個人的にはやはり後者です。

別のよくあるご質問でも紹介しましたが、アフィリエイトでもネットショップでもメルマガでも、独自の価値観を全面に出して、その価値観に共感してくれるお客さんを集める。そうやってビジネスをしていける点が一番の魅力でもあります。

そういう意味でも、価値観を全面に出すメルマガは、

・その価値観に共感してくれるお客さんだけを集めることができる。
・そのため、後者のやり方のほうが、単純にビジネスとして面白い。

といった側面があります。

また、仮に前者の毎日セールスをかける形をとってしまうと

・売れる商品には限りがある。
・そのため、どうしても売りたいものがない月も出てくる。
・そういった場合、要らないものまで勧めないといけない状況になる。

こういったリスクがあります。

どちらのやり方も、それほど売上に差は出ません。

また「どちらのやり方のほうが稼げるでしょうか?」とのことですが、実はどちらのやり方も、それほど売上に差は出ません。

例えば、

・メルマガを書くのが上手い人が1万部のメルマガを運用する。
・前者の毎日セールスをするスタイルで稼ぐ。

この場合、1万リストで、だいたい1億円程度の売上を上げることができます(最近では、反応率も下がってきているため、これくらいの売上を上げるために10万リストほど必要になる場合もあります)。

同様にして

・メルマガを書くのが上手い人が1万部のメルマガを運用する。
・1年間何も売らずに、信頼残高だけを積み上げて、年末に1回だけセールスをして稼ぐ。

この場合もやはり、1億円くらいの売上。結局、同じくらいの売上に落ち着きます。

ただし、一度、前者の毎日セールスをかける形でメルマガを始めてしまうと、なかなか後者の価値観を全面に出すメルマガに切り替えることができない。こういったデメリットもあります。

途中で後者のやり方に切り替えることは難しい。

というのも、前者のメルマガスタイルから、後者のやり方に切り替えようと思えば、

・その切り替え期間中は収入がゼロになってしまう。
・後者のスタイルは、売上ゼロの期間を耐える必要がある

これがなかなか難しいところです。

売上ゼロの期間を耐えるのは、精神安定的にキツいもの。仮に私が、こういったビジネスを本業にすることを想像しても、なかなかこのモデルを貫くのは勇気がいるもの。精神安定的にも、

・毎日何かをセールスしないと安心できない。
・ビジネスモデルを成立させるのが難しくなります。

こういった状態に陥ることが予想できます。

後者のような

・1年に1回しか売らないというスタイル。
・地味だけども一発で売上を爆発させることができるスタイル。

こういったメルマガスタイル(ビジネスモデル)が成立するのは、あくまで副業的に行う場合のみ。他に収入源があるからこそできるとも言えます。

どんな経営者であっても、毎月の収支がマイナス続きになればキツくなるもの。本業として後者のスタイルで1年間耐えるのは、なかなか厳しいものがあります。やはり、誘惑に負けて、毎日セールスをしたり、号外広告でマネタイズすることを選んでしまうかもしれません。

参考にしてみて下さい。

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2015-09-06 | Posted in ネットビジネス, メルマガ, 稼ぐComments Closed