ネットショップ開業。アクセスさえあれば売上アップはできるが集め方が分からない。
現在、実店舗で農産物加工品を販売しておりますが、売上が思わしくなく、打開策としてネットショップ開業でのネット販売開始を考えています。当初、大手ネットモールへの出店も考えましたが、まずは維持費がかからないレンタルネットショップで始める予定です。ネットショップを作ることは、スタッフがホームページ作成の知識があるので何とかできそうです。ただし、そのネットショップにアクセスを集めるとなると話は別です。どうアクセスを集めていけばよいのか分かりません。アクセスさえあれば売上アップの努力をするつもりです。何か良いアドバイスを頂ければと思います。 |
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アクセスさえあれば売れるほど、ネットショップは簡単ではありません。アクセスありきではなく、その前に努力しなければならないポイントがあります。参考にしてみて下さい。 |
アクセスさえあれば売れると言いますが実際は…。
「アクセスさえあれば売上アップの努力をするつもりです…」とのことですが、アクセスありきではなく、その前に努力しなければならないポイントがあります。
アクセスさえあれば売れる。この考え方は、あくまでマスメディア的な考え方。「テレビCMを打てば一定数は売れる」という考え方と何ら変わりません。
もちろん、テレビCMをすることで商品は売れます。
しかし、別のよくあるご質問でも紹介しましたが、テレビCMのように認知度の母数を増やせば増やすほど、かかるコストも増大になっていくもの。これはオフラインでもネットビジネスでも変わりません。
そのため、
・いかに限られた母数の中で商品を販売できるか。 ・いかに成約(コンバージョン)率を高めることができるか。 |
これが非常に大事です。特にネットビジネスの場合は、この考え方が非常に重要です。
ネットショップも結局はコンテンツビジネスです。
「農産物加工品を販売しておりますが…」とのことであれば、
・その農産物加工品は他店と何が違うのか。 ・自社独自のこだわりは何なのか。 ・商品自体だけでなく、売り方のこだわりはあるのか。 ・売っている人自身のキャラクターが見えるものになっているか。 |
などなど。こうしたページをネットショップ内に徹底的に作り込んでいく必要があります。
「スタッフがホームページ作成の知識があるので何とかできそうです…」とのことですが、もちろん
・ただホームページを作って置いておくだけ。 ・商品をネットショップ内に並べておくだけ。 |
そうしたサイトであれば、いくらアクセスを流しても一向に商品は売れません。
ネットショップといっても、つまるところはコンテンツビジネス。「独自コンテンツがかなり豊富にあるホームページを作る」。これくらいの勢いでなければ、なかなか成約率の高いネットショップを作り込みすることはできません。
何かに特化した(尖った)雑誌を作るようなもの。
もちろん、コンテンツとしてネットショップ自体が面白くないと、アクセスはそもそも集まりません。また、仮に無理矢理アクセスを流しても、やはりコンテンツが良くなければ、見込み客を顧客に転換することはできません。
確かにアクセス集めも必要ですが、それ以上にそのアクセスを受けるコンテンツがとにかく重要。この事実を、どうかご理解下さい。
あまり良い例えかは分かりませんが、1つネットショップを作ることは、オフラインの世界で言えば何かに特化した(尖った)雑誌を作るようなもの。
・ただ、商品が並んでいるだけカタログを作るのではなく、 ・商品の宣伝以外にも豊富なコンテンツが用意されている雑誌を作る。 |
ネットショップの制作はこれに近い部分があります。
・農産物加工品に関する雑誌。しかも自社だけのコンセプトを打ち出した雑誌を作っていくような作業。 ・そのコンテンツを通じて共感してもらうこと。そうやってファンを集めていくこと。 |
こういったことが非常に重要です。
300人の濃いお客さん(会員)がいるだけで…。
ネットショップが雑誌と違う点はフォローしてくれるファン(読者)は、それほど数が必要ではないということ。
例えば雑誌であれば、何十万、何百万分と部数を売る必要があります。一方で、個人でやっているネットショップは、例えば300人の濃いお客さん(会員)がいるだけで、十分に商売が成り立ちます。
・300人のお客さんで、客単価が5万円。年商1,500万円。 ・利益率が3割で年間の利益は450万円。 ・これだけでネット上の個人商店としては十分に食っていける。 |
これが個人のネットショップやネットビジネスのイメージです。
参考にしてみて下さい。