家具のネットショップを経営。薄利なので販売価格の半分程度の卸値で仕入れたい。
現在、家具をメインに扱う小さなネットショップを運営しております。通常であればこうした商売は販売価格の半分程度の卸値で仕入れるものだと思いますが、安価に設定し過ぎたためか、今は利益率も15パーセント前後とかなり低いです。決して回転率が高い商品でもありませんから利益も限られています。そこで値上げを考えていますが、だいたい利益率何パーセント程度を目指すべきですか? |
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そもそも販売価格の半分程度の卸値というのは、正直、商売としてキツイものです。卸値は悪くても販売価格の3分の1以下、20パーセント以下に抑えるのが理想です。また、単純に価格を上げるだけでなく仕入れコストを下げることや、より認知される工夫も必要です。参考にしてみて下さい。 |
販売価格の半分程度の卸値でも、正直キツイです。
「通常であればこうした商売は販売価格の半分程度の卸値で仕入れるものだと思いますが…」とのことですが、まずこの点について。
「販売価格の半分程度の卸値」というのは正直、商売としてキツイものです。卸値は悪くても販売価格の3分の1以下、20パーセント以下に抑えるのが理想です。
「今は利益率も15パーセント前後とかなり低いです…」とのことですが、販売価格の半分以上の卸値で仕入れて利益率15パーセント前後が出ている。これは、仮に現在の卸値を販売価格の20パーセント程度まで抑えることができれば、かなり利益が出ることを意味します。
現在、商品がどれほどの販売個数なのかは分かりません。しかし「決して回転率が高い商品でもありませんから…」とのことですから、いくつかは売れているわけです。売れている事実を踏まえると、単純に価格を上げるというよりも、仕入れ値を下げる工夫をするほうが賢明です。
また、この場合、そもそも商品に価格弾力性があまり無い可能性も考えられます。この場合、プライシング(値決め)の変数をいじったところでそれほど反応は無い(現状と変化が出ない)ことも考えられます。
仕入れコストを下げること。認知させる工夫を。
それよりも、
・今よりももっと露出を増やす。接触面を増やすなど認知させる工夫をする。 ・その上で、仕入れ値を下げる。卸値を販売価格の20パーセント程度まで持っていく。 |
こうした工夫をすることそこ、より賢明な判断と言えます。
「現在、家具をメインに扱う小さなネットショップを運営しております…」とのことですが、そもそも家具というは、ネットショップと非常に相性が良い商品。実際、大手ネットモールの楽天などでも、家具というカテゴリはネット経由でかなり売れています。
ネット通販という形態を選択することによって、単純に店頭で買って持ち帰る手間を省くことができる。加えて、
・組み立てが面倒であれば、当社で組み立て済みの完成品を送ります。 ・お客様のご自宅で専門のスタッフが設置いたします。 |
など、付加価値となるようなサービスも作りやすいのもこのビジネスの特徴です。こうした付加価値を付けることで、より利益率を高めることができます。
IKEAなどはまさにそういったモデルを実践しており、設置までお願いすると実はニトリなどと比較してもかなり高くなる、といったこともあります。
併せて参考にしてみて下さい。
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