個人輸入ビジネス。現地の業者と交渉するパートナー抜きでは高値でしか仕入れできない?
個人輸入ビジネスとして家具の輸入を考えています。アリババでアジアの業者に見積もりを出していますが、完全に足元を見られた金額を出されているように感じます。というのも、数年前に今は疎遠になっている現地のパートナーと一緒にバングラデシュなど現地で家具屋巡りをした時は、こんなにも高くありませんでした(いわゆる底値で仕入れられる状況でした)。現地の業者と交渉してくれるパートナー抜きでは、日本人相手に足元を見た価格でしか仕入れができないように思います。実際のところどうなのでしょうか。ご意見お願いします。 |
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こういったことは、ある種当たり前の話です。現地のパートナーを見つけること。現地で交渉して安く仕入れができる状況を作り出すことが重要です。参考にしてみて下さい。 |
現地の業者が日本人相手に底値を提示するのか?
「現地の業者と交渉してくれるパートナー抜きでは、日本人相手に足元を見た価格でしか仕入れができないように思います…」とのことですが、こういったことは当たり前の話です。
商売の基本として、
・例えば、あなたが本当は5万円で売ってもよいが値札の無い商品を売っている。 ・この商品を「100万円で買いたい」という人が目の前に表れる。 ・この状況で「いや100万円じゃなく5万円で良いですよ」と底値を提示するかどうか? |
こういった状況を想像すれば、よく分かる話です。
100万円で喜んで買おうとする顧客が目の前にいる。果たして、こうした状況でわざわざ底値を提示するかと言えば、絶対にそんなことはありません。。
アジアの業者が日本人相手に底値を提示しない理由も、これに似ています。
「数年前に今は疎遠になっている現地のパートナーと一緒にバングラデシュなど現地で家具屋巡りをした時は、こんなにも高くありませんでした…」とのことですが、この場合は取引相手が現地の相場観を知っている。そのために底値に近い金額が提示された。
一方で、「アリババでアジアの業者に見積もりを出していますが、完全に足元を見られた金額を出されているように感じる…」。この場合は相手が現地の相場観を知らない。そのために大きく利幅を乗せた金額が提示される。
シンプルに言ってしまえば、ただそれだけの違いです。
一物一価が成り立つのは日本だけ。世界では無理。
もっと言えば、一物一価(同一の財・サービスの価格は一つしか成立しえないという法則)で成り立っているのは日本だけです。この感覚や常識をそのままグローバルなビジネスでも使う。これにはかなり無理があります。
日本であれば100円のものは、どこに行っても100円です。東京で100円のものが北海道や沖縄に行けば300〜400円になるかといえば、そんなことはありません。100円のものが110円になる程度です。ただし、こうした常識が通じるのはあくまで日本に限った話。
グローバルにビジネスをしようと思えば、こうした常識は通用しません。
別のよくあるご質問でも紹介しましたが、輸出入ビジネスを成功させるには、現地の言語、風土、文化、空気感への理解があるパートナーの存在は必須です。もちろん、まずは現地のパートナーを見つけること。現地で交渉して安く仕入れができる状況を作り出すことが重要です。
参考にしてみて下さい。
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