今から副業でユーチューバーになって稼ぐことはできますか？

　ざっくばらんな話をすれば今からユーチューバーになってもヒカキンくらいに稼げることはありません。

　実際、様々な場面で「YouTubeが稼げる」と言われ、副業としてYouTubeに取り組む人が多くいます。しかし、実際にYouTubeで稼げている人は一部のごく限られた人だけ。多くの人が全く稼げていないということを、どうかご理解下さい。

　では、なぜヒカキンを始め、ごく一部のユーチューバーが稼げているのか。それは、彼らは黎明期（夜明けにあたる時期）にこのビジネスに参入したことがその最大のポイントです。ここで勘違いしてほしくないのは、彼らが決して面白いから稼げているわけではないということ。あくまで黎明期に参入した先行者利益を得ているということです。

　別のよくあるご質問の中で、プラットフォームを使って稼ぐ場合、重要なのは使い方であり、そこで出会ったお客さんといかにプラットフォームを介さないクローズドな関係に持ち込むか。いかに自分がコントロールが効く場に持ち込むか。その努力をするべき、という話を紹介しました。

　このプラットフォームに依存する話に一つ補足をするとすれば、もしプラットフォームに依存して稼ごうと思ったら、とにかく黎明期に参入することです。

　これはYouTubeに限らず、他のソーシャルメディアやプラットフォームに依存して稼ぐ場合も同様です。

　プロダクト（製品）ライフサイクルを語るうえで、よく黎明期（導入期）、成長期、成熟期、衰退期といったフェーズ分けがされます。よく先行者利益という言葉が使われますが、この黎明期（導入期）に参入することさえできれば、どのビジネスでも稼ぐことができます。

　今、稼いでいる一部のユーチューバーは、誰もユーチューバーという言葉すら知らない黎明期のタイミングで参入した。これが今稼ぐことができている何よりのポイントです。

　一方で、既に黎明期（導入期）が終わった市場に今から参入する。そこで黎明期に参入したユーチューバーほど稼げるかと言えば、なかなか難しい話になります。

　もし今からYouTubeというプラットフォームを使って稼ぎたいのであれば、あくまで、お客さんと最初に出会えるフロント（入口）として使うこと。そこで出会ったお客さんとプラットフォームを介さないクローズドな関係に持ち込む努力をする必要があります。