90万円かけてシステムもしっかりしたネットショップ開業で全国規模へ拡大したい。
現在、小さなリサイクルショップを運営しております。月の利益が50〜60万円程度といった感じです。買取の商品としては携帯端末が非常に多い印象を受け、ネットショップを作ってこれから全国規模の買取へ拡大したいと思っています。他社の買取金額よりも高く出せますし、お客さんにもメリットを感じてもらえると思います。ただ、上手くやっているライバル企業のサイトを見ると、いかにもお金がかかっていそうでシステム的にも便利です。1ヶ所、同様のサイトを作れないか見積もりしてもらったところ、90万近くかかるため迷っています。やはり、ある程度、初期費用をかけてしっかりとしたものを作ってから全国展開していくべきでしょうか? |
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システムやサイト制作に90万円近くを使う意味はほとんどありません。参考にしてみて下さい。 |
そこに90万円を使う意味はほとんどありません。
まず「同様のサイトを作れないか見積もりしてもらったところ、90万近くかかるため迷っています…」とのことですが、システムやサイト制作に90万円近くを使う意味はほとんどありません。
それよりも集客が何よりも重要。集客の導線をどう引くか。この部分に用意できる資金の大半を使うべきです。
極論を言ってしまえば、
・チラシを刷るのに1枚1円。自分自身でポスティングしたとして、90万枚のチラシ配布。 ・ポスティング業者に印刷と配布を1枚3円で依頼したとしても、30万枚のチラシ配布。 |
仮に適切なターゲティングでこれだけのチラシを撒けば、
・チラシから、それなりの売上をあげることができる。 ・併せて、顧客リストの構築もしていくことができます。 |
90万円かけてシステムを作っても、そこからそのサイトを全国規模で認知させるのにまた費用がかかります。一方で、90万円かけてチラシを撒けば、それなりの売上をあげつつ、顧客リストも構築できる。
こうやって冷静に考えてみても、果たして90万円をシステムやサイト作りに使ってしまうべきか。あるいは、もっと有効な使い道を模索するかを見極めることができます。
明らかにサイトやシステム作りに90万円を割くべきではありません。
違いを生み出しているのは果たしてその点なのか。
また「上手くやっているライバル企業のサイトを見ると、いかにもお金がかかっていそうでシステム的にも便利です…」とのことですが、システム的に便利なサイトが、必ずしも違いを生み出しているわけではないことも、よくご理解下さい。
おそらく「利便性の高いサイトが、ビジネスを成功させるうえで大きな違いを生み出している」。こういった仮説があるからこそ、サイト作りやシステム面に費用を多く割こうとしているものだと思います。
しかし、実際は
・そのライバル会社は、見えていない集客の部分で、かなり上手くやっている。 ・利便性の高いシステムはあくまでおまけ。そこは重要な差別化要因ではない。。 |
こうした可能性も考えられます(むしろ、この可能性のほうが高いと感じます)。
おそらくその上手くやっているライバル会社も、
・立ち上げ時は小さくて利便性の低いサイトだった。 ・買取を行う人が増えてきた。アクセスも集まってきたためサイトをアップデートした ・儲かるに連れて、コンバージョンを改善しようとして利便性を良くしていった。 |
こういった可能性が高いと思います。
ライバルが出来ていない欠点の部分を補完する。
もし、こういった施策をライバルがとっているのであれば同じやり方とやってもまず勝てません。違うアプローチでビジネスを作り込んでいく必要があります。
・ライバルができていないところ。彼らの欠点を見つけること。 ・使いづらい点、できていない部分を補完していくこと。 |
こういったことが重要です。
例えば、大手であれば自動化を大事にしている可能性も高い。この場合、
「うちは自動化せず、アナログで手間ひまかけてやっている」 「店長である自分自身が対応している」 |
こうしたことを売りにして、差別化もできるわけです。逆を言えば、こうした差別化をしていかない限り、ビジネスは上手くまわりません。
本当に違いを生み出す部分にお金を使うこと。使える資金があれば、とにかく集客に比重をおいて資金を投入すること。これがポイントです。
参考にしてみて下さい。
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