副業アフィリエイトで月100万稼ぐために必要な17のこと。ASPや広告主が教えてくれないアフィリエイトのリアルをまとめてみた。
副業アフィリエイトで月100万稼ぐために必要な17のこと。
「副業アフィリエイトで月100万稼ぐために必要な17のこと」と題して、
実際にアフィリエイトに月100万円を稼ぐために必要な思考法やアプローチ、ASPや広告主が教えてくれないアフィリエイトのリアルをまとめてみました。
当初、もっとコンパクトにまとめる予定でしたが、気付けば大変ボリュームがあるものとなってしまいました。
(本当に長いので)お時間のある時にお読み頂ければ幸いです。
なお、前提として、ここで言うアフィリエイトとは『成果報酬型の広告』のことを指しており、クリック報酬型のアドセンスなどは含みません。
ウェブサイトやメルマガにリンクを貼って、その商品を紹介する。自分のリンク経由で商品が売れると、商品の販売者(広告主)から紹介料を貰うことができる。
いわゆるASPアフィリエイトと呼ばれるジャンルで月100万円以上を稼ぐために必要なことを紹介します
ここで紹介するアフィリエイトの定義
この記事の目次
- 1 アフィリエイトの実態と、アフィリエイターの立ち位置とは?
- 2 「アフィリエイトで稼ぐ」とは、いったい何なのか?
- 3 なぜ、アフィリエイトで稼ぐためにはSEOの技術を極める必要があるのか?
- 4 モノを買う直前の人を狙い撃ちする必要がある
- 5 PPCアフィリエイトは果たして稼げるのか?
- 6 基本的にはブランディング(認知)されていない商品を、ブランディング化し、認知させて売る必要がある。
- 7 競合が多くないニッチな検索クエリから逆算してアフィリエイトサイトを作り出す
- 8 アフィリエイトのキーワード発想で効果的な縦掘、横掘、時間軸の基本概念
- 9 Yahoo!が提供しているキーワードツールを利用して、実際にキーワードや検索クエリを洗い出していく
- 10 その検索クエリでアクセスを集めて、本当に商品が売れるのか?(アフィリエイト報酬が発生するのか?)を検証する
- 11 ニーズが明確な検索クエリで集めているのに成約にならない時は「訴求の仕方」という変数をいじってみる
- 12 実際にアフィリエイトサイトをSEOで上位表示させる方法
- 13 ゼロ→1をクリアしたら、実際のサイト構築にとりかかる
- 14 副業でアフィリエイトサイトを作る場合に、この考え方を、どう応用するのか?
- 15 リンクを貼る。ブラックハットかホワイトハットか、あるいはその組み合わせか。
- 16 ブラックハットなSEOで成果を出すアフィリエイターと、そうでないアフィリエイターの違い
- 17 より良い論文を書いて、それを発表するホワイトハットな方法でリンクを獲得する
- 18 最後に
アフィリエイトの実態と、アフィリエイターの立ち位置とは?
さて、そんなアフィリエイトですが、世間一般的な人が抱くアフィリエイトに対するイメージとしては、
・自分で商品を用意する必要はない |
など、一見、お手軽でリスクは無く、簡単に稼げるようなイメージばかりが先行します。
ちょっと前に発売されたアフィリエイトのムック本の表紙を見ても、そのお手軽そうな部分(イメージ)だけが切りだされているのが、よく分かります。
しかし、ここに大きな落とし穴が存在することも事実。
「こういったイメージとは、対極に位置するものがアフィリエイトである」
というのは、実際にアフィリエイトで生計を立てているプレイヤーであればあるほど、誰しも心得ている、共通理解だと思います。
先入観やイメージとのギャップがある
『アフィリエイト』という横文字だと、その本質を掴みにくいですが、
アフィリエイトというのは、『成果報酬型広告』の文字通り、売った分だけ報酬が貰える。一方で、売らなければ、いつまでも経っても報酬はゼロ。
言ってしまえば、フルコミッション(フルコミ)の代理店営業と何ら変わりません。
『アフィリエイト』という言葉だと、お手軽でリスクは無く、簡単に稼げるように思えます。しかし、その実態は『フルコミの代理店営業』そのもの。
あなたがもし「アフィリエイトで稼ぎたい!」と思うのであれば、その前提として、アフィリエイトで稼ぐことは、
明日から
・フルコミの保険代理店の営業マン |
こういった職種について、ゼロから集客と販売を行って、保険や車、ネット回線をバンバン売ること。
もちろん、フルコミの営業なので、いくら働こうが成果が出なければ、給料はゼロ。食っていくためには、とにかく成果を出すしかない。
こういった仕事と何ら変わらない仕事で稼ぎ、生計を立てていくことだということを、理解したうえで、実践していく必要があります。
アフィリエイトの実態=フルコミの代理店営業
また、もっと言えば、アフィリエイトというのは、あくまで、代理店という立場で、誰かのフロントエンド商品(※)を売り続ける(広告主に新規客を送客し続ける)モデル。
※フロントエンド商品とは、見込み客を集めることだけを目的とした商品。それ単体で利益を出さず、その後のバックエンド商品やリピート商品の販売で利益を出すモデルのこと。 |
基本的には、新規の顧客リストを広告主に流し続ける(送客し続ける)モデルであるため、自分の手元に顧客リストが残ることは無く、何らかの工夫をしない限り、リピート購入で利益を出すこともできません。
言わば、1回こっきりのお客さんを、永遠と集客し続ける必要がある仕事。
当然、スケールしていけば、利益率には、ある程度の限界点があるモデルであることも理解しておく必要があります。
確かにアフィリエイト商品の中には、
・1,000円の商品を販売して、3,000円の報酬が出る |
こうしたプログラム(案件)も存在します。
こうしたアフィリエイトプログラムを目の前にすると、どうしても、その高い利益率ばかりに目が行きがちです。
また、新規のお客さんを集めて、自分のアフィリエイトリンクを踏んでもらって広告主のサイトへ送客する。
シンプルなそのプロセスだけで、数千円〜時には数万円の報酬が発生するアフィリエイトは、利益率が高いビジネスモデルのように考えられます。
しかし、それは、その先で得られるはずのLTV(※)を知らないだけ。
※LTV:Life Time Value(ライフタイムバリュー)の略。 一人の顧客が取引期間を通じて企業にもたらす利益(価値)のこと |
広告主がアフィリエイト広告を好んで使う理由は、アフィリエイターが、そのお客さんのLTVを無視して、安価なコストで、どんどん新規のお客さんのリストを流してくれるためです。
もちろん、
・3,000円の報酬が出る案件のLTVは、3,000円以上 |
であることは間違いありませんし、中にはアフィリエイターに支払う報酬の数倍〜十数倍ものLTVになる案件も少なくありません。
こうした背景を踏まえると、乱暴な言い方をしてしまえば、アフィリエイターは、鮎を必死で追う鵜飼いの鵜と何ら変わらないとも言えます。
鵜飼いの鵜と一緒と変わらない存在
確かに小規模でやるうちは、アフィリエイトは高利益率なビジネスに見えます。
しかし、その実態が、誰かのフロントエンド商品を売り続ける代理店ビジネスである以上、規模を拡大するほど、利益率が伸び悩み、頭打ちになっていくことは否めません。
実際、分かりやすい例として紹介しますが、(広告)代理店事業と自社商品事業が共存する、サイバーエージェントの決算を見ても、
自社商品を販売しているゲーム事業やAmeba事業と比較して、代理店事業は売上高は大きくても、その利益率は、決して高くないことが分かります。
代理店ビジネスの利益率には、限界がある
一方で、そんな代理店ビジネスであっても、利益率はある程度のところで頭打ちになると割りきって、法人化や組織化してやれば、
サイバーエージェントや、平成26年3月期には、主にアフィリエイト収入だけで年商100億円を超えていた株式会社ジェーピーツーワンのように規模拡大・スケールをしていくことは可能です。
気付けば、鵜飼いの鵜から、ドラゴン使いのドラゴンになれる。
これも、また事実です。
実際、アフィリエイトで月100万円以上、中には、しっかりと組織化・法人化するレベルで月1,000万円以上を稼いでいるアフィリエイターは、数多く存在します。
ここでは、副業であってもアフィリエイトで月100万円以上を稼ぐ方法。
鵜飼いの鵜を卒業して、ドラゴン使いのドラゴンになれるような話をしたいと思います。
鵜飼いの鵜→ドラゴン使いのドラゴンへ
「アフィリエイトで稼ぐ」とは、いったい何なのか?
さっそく本題に入って行きたいと思いますが、最初に
「月100万円以上をコンスタントに稼いでいるアフィリエイターは、いったい何をしているのか?」
これを理解しないことには、なかなか再現性を持ってアフィリエイトで稼ぐことはできません。
そこで、まずは「月100万円以上をコンスタントに稼いでいるアフィリエイターは、いったい何をしているのか?」。
その実態について、解説したいと思います。
「アフィリエイトで稼ぐ人」
その字面だけを追っても、抽象的で、実際にどう稼ぐのか、どうやったらその状況を作り出す事ができるのか。
こういったことは、なかなか見えてきません。
しかし、その要素を分解していくと、結局のところ、アフィリエイトで稼いでいる人の実態は、
『SEO(※)の技術を極めるSEO屋さん』
※SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索結果で、自分のサイトを上位表示させる工夫のこと。 |
そのSEO技術を駆使して、効率良く見込み客を集客し、上手く広告主のサイトへ送客しているケースがほとんどです。
もちろん、稼いでいるアフィリエイターの中には、上記のSEO屋タイプ以外にも、
・PPC広告の技術を極めるPPC広告屋タイプ |
こういったケースもありますが、それらは、あくまでレアケース。
コンスタントに月100万円以上を稼いでいるアフィリエイターの多くは、繰り返しますが『SEOの技術を極めるSEO屋さん』タイプである場合がほとんどです。
アフィリエイトで稼ぐ人の実態=SEO技術を極めるSEO屋
余談ですが、ここで言う『SEO屋』というのは、SEOを目的化し、電話営業(コールドコール)で片っ端から月額課金できる案件を取ろうとするような、SEO業者のような人々ではなく
SEOはあくまで手段として使う。そのスキルによって、ビジネスで必要な目的を達成しようとする人々のことを指します。
……話を戻しますが、
アフィリエイトで稼いでる人の実態は『SEOの技術を極めるSEO屋さん』である。
これは、言い換えれば、
SEOの技術を極めていかない限り、一部のレアケースを除いて、アフィリエイトでは、まず稼げない。
少なくともアフィリエイトだけで月100万円をコンスタントに稼ぐ、という状況は作り出せない、とも言えます。
この前提を理解しないと、
正しいSEOの技術を身に付けることなく、
訳が分からないまま、日記のようなブログを更新し続けるも、一銭にもならないという、残念な結果を招いてしまうため、注意が必要です。
正しいSEOの技術は稼ぐための必修科目
「アフィリエイトに必要なSEOの技術」と言うと、難しく聞こえるかもしれません。
しかし、これも後述しますが、その技術を極めるうえで必要なことは、至極シンプル。
あまり難しく考えず、シンプルなルーチンで、この技術を高めていくことはできるので、ご安心下さい。
また、これも後述しますが、この「アフィリエイトに必要なSEOの技術」はアフィリエイトに限らず、あらゆるビジネスに応用できる技術でもあります。
極めておいて損のない技術、それだけで一生食っていける技術の一つでもあるので、手に入れておいて損はありません。
なぜ、アフィリエイトで稼ぐためにはSEOの技術を極める必要があるのか?
では、「SEOの技術」について具体的に紹介する前に、そもそも、なぜ、アフィリエイトで稼ぐためにはSEOの技術を極める必要があるのか?
この部分について触れておきたいと思います。
アフィリエイトで稼ぐために、SEOの技術を極める必要がある理由。
それは、アフィリエイトで稼ぐためには、大きく分けて
・モノを買う直前の人を狙い撃ちする必要がある |
この2つを達成する必要があるためです。
アフィリエイターになるということは、フルコミの代理店営業をすることとほぼ同義、というのは既に述べました。
実際に車、家、保険、ネット回線、ウォーターサーバーなどなど。オフラインのフルコミ代理店営業をやったことがある人は分かると思いますが、
フルコミの代理店営業を成功させるためにカギとなるのが、
見込み客の集客。
もっと言うと、「いかにモノを買ってくれる人を、コンスタントに自分の前に集められるか?」という点がポイントになります。
そして、これはオフラインのフルコミ代理店営業に限らず、オンライン(ネット)上のフルコミ代理店営業である、アフィリエイトの世界でも同様のことが言えます。
もちろん、世の中には、SEO以外にも様々な集客方法がありますが、
モノを買ってくれる人をコンスタントに自分の前に集めることを達成するうえで、SEOという技術は非常に効果的に機能します。
モノを買う直前の人を狙い撃ちする必要がある
電通が提唱するAISAS(※)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
※AISASは購買行動プロセスを説明するモデルのこと。注意(Attention)、興味(Interest)、検索(Search)、行動(Action)、共有(Share)の頭文字をとってAISAS(アイサス)と呼ばれます。 |
購買行動を可視化したAISAS理論
AISASは、簡単に言えば、人がモノを買う過程(プロセス)を可視化(見える化)したもの。そして、このAISASのどの段階にいるかによって、その人の購買意欲は大きく異なります。
実際に、購買意欲の違いを図で表すと下記のようになります。
どの段階にいるかで購買意欲は異なる
モノを購入する行動(Action)の手前に近ければ近い程、購買意欲(可能性)が高く、そこから離れれば、離れるほど購買意欲(可能性)は低くなる。
例えば、この図で言えば、A<B<C<Dの順でお客さんの購買意欲は高くなっていきます。
仮に、A、B、C、D、それぞれの段階にいるお客さんを、同じく100名ずつ集めたとしても、
その中から実際にモノを買ってくれる(行動を起こしてくれる)人数が一番多いのは、間違いなくDのグループです。
行動(Action)から近い距離にいる人だけを抽出しているので、こうした結果になることは、当たり前と言えば当たり前です。
そして、勘の良い方は既に気付いたかもしれませんが、
モノを購入する確率が一番高い人々が集まっている場所こそ、行動(Action)の直前に位置する検索(Search)部分。
まさに、SEOの技術を極めることで、アプローチが可能となる場所とも言えます。
購買意欲(可能性)が一番高い人が集まる場所であり、同時にSEO技術を高めることで接触可能な場所
多くのケースにおいて、現代人の購買行動が、何かモノを購入する直前に検索(Search)という行動を取る以上、
この検索(Search)部分にいる人に効率良く接触していくことが、結局のところ見込み客を効果的に集めることに繋がっていきます。
そして、繰り返しますが、この検索(Search)段階にいる人々に、効率良く接触(アプローチ)することが可能になる技術こそ、SEOと呼ばれる技術なのです。
これは実際の購買行動に置き換えてみると、より理解しやすいかもしれません。
例えば、「ラーメン屋に行ってラーメンを食べる」という購買行動を、このAISASに当てはめてみると、
A(注意):午前中に外回りの商談をしている最中にお客さんとラーメンの話で盛り上がり、この辺りは味噌ラーメンが有名だという話を初めて聞く。 |
人の購買行動(プロセス)を簡略化してAISASに当てはめてみると、こんな感じになります。
では、
あなたがもし、ラーメン店の店主だった場合、AISASのどの段階にいる人に対してアプローチ(接触)することが効果的な集客に繋がると思うでしょうか?
もちろん、ヒト・モノ・カネが無制限に使えるのであれば、AISASのどの段階にいようと構わず、全ての人に対してアプローチすることも可能です。
・駅前など人通りが多い場でビラを配りまくる |
こういった方法も使えるかもしれません。
ただし、基本的にどんなビジネスもヒト・モノ・カネという経営資源は限られてくるもの。
そのため、どこかにフォーカスする(絞る)こと。効果的な集客に繋がる場所を見極めて、効率良く集客を行う必要があります。
では、
「効率良く、ラーメン店に新規客を集めるためには、AISASのどの段階にいる人にアプローチするべきなのか?」
限られた経営資源を、どこに集中投下するのか?
……答えは明白です。
今、まさにお金を払ってラーメンを食べようとしている検索(Search)部分にいる人々。
先ほどの例で言えば、
S(検索):アポ終わりに「地域名+ラーメン」あるいは「地域名+ラーメン+ランキング」といったワードで検索する。 |
この部分にいる人にフォーカスしてアプローチしていくことで、効率よく、お客さんにモノを買ってもらうことができます。
ここでのポイントは、モノを買おうとしている(行動直前の)人を狙い撃ちできる点に、SEOの技術を極めていく優位性があるということです。
この考え方を、そのままアフィリエイトに置き換えてみると、
例えば、仮にラーメン屋に新しいお客さんを送客(集客)することで報酬が発生するアフィリエイト案件(プログラム)があれば、
そのラーメン店がある地域名やラーメンの種類を基軸として、
「地域名 ラーメン」 |
こういった、お金を払ってラーメンを食べようとしている直前の人々を狙い撃ちできるような検索クエリ(※)で上位表示する。
※検索クエリとは、ユーザーが検索する際に入力する語句やフレーズのこと。クエリ(query)は「質問」を意味する英単語。 |
そういったアフィリエイトサイトを作り、広告主のサイトへ送客していくことが、アフィリエイトで稼ぐ必須条件となります。
さらに言えば、どんな検索クエリであれSEOで上位表示することではなく、
あくまで「モノを買おうとしている人(アクションに近い人)を狙い撃ちできる検索クエリに絞って上位表示していく」ということが求められます。
例えば、おなじラーメン系の検索クエリであっても…
「ラーメンスープ」 |
こういった検索クエリは、自分の家でラーメンを作ろうとしている人や、ラーメンの調べ物をしている人など、
「これからお金を払ってラーメンを食べたい」以外の人を集めることになってしまいます。
仮にこういった検索クエリで上位表示することができたとしても、なかなかビジネスには繋がりにくい。
アクセスは集まっても、そのアクセスを広告主のサイトへ誘導したり、アフィリエイト報酬へと転換していくことは難しいため、注意が必要です。
購買行動に繋がりやすい検索クエリと、そうでないものがある
実際、アクセス数やPV数は膨大にあるブロガーさんが、アフィリエイトをやり始めてもすぐに稼ぐことができない(あるいは大きな稼ぎに繋がりにくい)最大の理由は、
膨大に集めているアクセスやPVが、こうした購買行動に繋がりにくいアクセスばかりであるためです。
同じアクセスであっても、購買行動に繋がりやすいものと、そうでないものがあるということ。
これを理解することも、SEOの技術を高めていくうえで重要なポイントとなります。
仮に、オフライン(リアル)店舗のラーメン屋さんに、新規客を送客するアフィリエイト案件(プログラム)が存在する場合は、
「ラーメンスープ」 |
こうした検索クエリで物凄いアクセス数やPV数があるサイトを作るよりも、
たとえ、1日数十〜数百アクセスしか集められないサイトであっても、
「地域名 ラーメン」 |
上記のような購買意欲の高い人々が検索する検索クエリで、アクセスを集められるアフィリエイトサイトを作り出すこと。
後者のようなサイト作り(SEO)を心がけることで、大きな成果を生み出しやすくなります。
繰り返しますが、重要となるのは「モノを買おうとしている人(アクションに近い人)を狙い撃ちできる検索クエリで上位表示しなければならない」ということ。
検索クエリ(やキーワード)選定について、詳しくは後述しますが、上位表示を狙う検索クエリ候補を考える場合は、
「はたして、このクエリを検索する人は、AISASでいう行動(Action)に近い距離にいるだろうか?」を考えてみること。
その上で、実際にテストを繰り返して本当に売れる検索クエリかどうかを見極めていく作業が必要になります。
アクセス数は少なくても、購買直前の人だけを、狙い撃ちできるサイト作りを
PPCアフィリエイトは果たして稼げるのか?
余談ですが、電通が提唱するAISASに当てはめると、PPC広告(※)もSEO同様に、購買行動に限りなく近い位置にいる人を狙い撃ちできる非常に効果的な技術です。
※PPC広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果で、キーワードに合わせた広告を表示してお客さんを集める方法 |
ただし、一度上位表示してしまえば、実質無料でアクセスを集めることができるSEOと違い、PPC広告は、アクセスそのものに対してお金を支払い続ける方法。
ことアフィリエイターという立場では、PPC広告を使って黒字化していくのは、なかなか至難の業であることを、よく理解しておく必要があります。
そもそも、アフィリエイトの広告主は、
・見込み客を集めるためだけのフロントエンド商品でPPC広告を出す |
こうしたビジネスモデルを構築しています。
これは、
・見込み客を集客するうえでPPC広告が非常に有能であること |
この前提があって成り立つモデルです。
一方で、前述の通り、アフィリエイトというのは、その特性上、他人のフロントエンド商品を、ひたすら売り続けるモデル。
原則としてリピート購入やバックエンド販売で利益を出すことができません。
見込み客を集客するうえで、PPC広告が非常に有能である点は変わりません。
しかし、フロントエンド商品の販売時点から、なんとか利益を出さなければいけない点が、広告主がPPC広告を使う場合と大きく異なります。
広告主ですら薄利か、トントン、少しの赤字でPPC広告から集客している状況で、フロントエンド商品の販売で得られる薄利から広告費を捻出し、アービトラージのように利ざやを抜いていく必要がある。
これがPPC広告を使ったアフィリエイトです。
もちろん、その利益率には限界がありますし、利益を出し続けるには、それなりの経験や知識、高度なスキルが必要となります。
広告主がPPC広告で集客することと、アフィリエイターがPPC広告で集客することは、似ているようで全く異なる分野である。
これを理解せず、それらを混同したまま集客してしまえば、PPC広告で数万〜何十万円を失う(溶かす)も何も残らない、という結果を招いてしまうため注意が必要です。
広告主が使うPPC広告とアフィリエイターが使うPPC広告は、似ているようで全く異なる分野
こういった前提を踏まえたうえで、もし、PPC広告を駆使してアフィリエイトで稼ぎたい場合は、職人芸的に穴場狙うことが求められます。
実際、アフィリエイト広告を利用する広告主の中には、
・PPC広告の中に数多く存在する全ての広告商品を網羅できていない |
こういった広告主が存在することも事実です。
図で表すと下記のような状態です(広告商品はもっと細かく存在します)。
多くの広告主が全ての広告商品を網羅・100点運用ができているわけではない
上記のような広告主がいるアフィリエイト案件を見つけて、広告主ができていない部分を補完する。
それが、PPC広告を使ったアフィリエイトで、なんとか利益を出せる状況を作り出せる、ほとんど唯一といって良い方法です。
なお、LTVが限られるアフィリエイトをPPC広告で集客するとなると、期待できるROI(※)は、
PPCアフィリエイトの期待ROI
これくらいが現実的な数字となります。
※ROIとはreturn on investmentの略で、投資した資本に対して得られた利益のこと |
ビジネスとして規模を拡大していけば、コンスタントにROIで200%超えをする案件ばかりを揃えていくことは、なかなか厳しいため、
ROIで、120〜150パーセント程度が、PPC広告で狙える現実的な数字。
これは、100万円の広告費を突っ込んで、2ヶ月後にアフィリエイト報酬として120〜150万円前後の報酬を得ることを意味します。
一見すると、2ヶ月で、突っ込んだお金が1.2倍〜1.5倍になるため、優秀な投資のように見えますが、
・広告開始から2ヶ月間は、報酬ゼロ。広告費だけが先出しで必要になる |
と、決してお手軽なビジネスではなく、キャッシュフロー面でも上手くやりくりしないと、なかなか厳しいモデルであること。
仮に月100万円の利益を出そうと思えば、
・1ヶ月あたり200〜500万円の広告費を先出しで支払う |
といった具合です。
もちろん、高度な知識や技術がないと、ビジネスとして成立させることができないため、注意が必要です。
基本的にはブランディング(認知)されていない商品を、ブランディング化し、認知させて売る必要がある。
アフィリエイトで稼ぐために、SEOの技術を極める必要がある理由。
二つ目は、アフィリエイトは基本的に「ブランドが無いもの(仮にあったとしても、それが認知されていないもの)を取り扱う」商売だから、という点です。
これは、そもそもアフィリエイト広告というものが、どういう位置づけで用いられるのかを考えれば、分かりやすいかもしれません。
アフィリエイト報酬を支払う広告主からすると、アフィリエイト広告の位置づけとは下記のような図で表すことができます。
アフィリエイトは、広告主の一集客チャネル
アフィリエイト広告というのは、広告主にとって、あくまで集客チャネル(経路)の一つ。集客手段として使われる広告の一つに過ぎません。
そして、どういったタイミングで、このアフィリエイト広告が使われるかというと、主にプロダクトライフサイクル(※)でいう、成長期段階で用いられます。
※プロダクトライフサイクルとは製品が市場に投入されてから、次第に売れなくなり姿を消すまでのプロセスのこと |
人間を含むあらゆる生き物に、それが生まれ、成長し、成熟して、衰退していくという一つのサイクルがあるように
プロダクト(製品)にも黎明期(導入期)、成長期、成熟期、衰退期といった、それぞれのフェーズ(段階)が存在します。
プロダクト(製品)ライフサイクル
そして、プロダクトライフサイクルでいう、主に成長期の(黄色い)期間に、あらゆる集客手段が総動員される中、その一つとして積極的に利用されるのが、アフィリエイト広告です。
製品の導入期〜成長期にかけて、広告主は
・シェアを拡大するため |
集客チャネルの一つとしてアフィリエイトを開放(ASPにアフィリエイトプログラムを登録)し、
アフィリエイターに協力してもらいながら、プロダクトライフサイクルでいうところの成長期を駆け上がります。
言ってみれば、アフィリエイト広告は、スペースシャトルが発射する際に用いられる外部燃料タンクのような役割を果たします。
広告主(=スペースシャトル)、アフィリエイト広告(=外部燃料タンク)
このタイミングでは業界内にて同様のアフィリエイトプログラムが多数展開されたり、競合同士のシェア争いを勝ち抜くために、各広告主が競ってアフィリエイターに高額な報酬を支払ったりします。
アフィリエイト以外にも、様々な集客チャネルが活用されるため、成長期におけるこの商品業界は盛り上がりを見せます。
報酬も承認率も高くなりやすく、市場全体の購入意欲も高まっているため、この成長期の波を上手く乗りこなすことがアフィリエイターの腕の見せどころであり、一番の稼ぎ時となります。
一方で、成熟期を迎え、衰退期に入った市場ではアフィリエイトプログラムが終了したり、アフィリエイト報酬や承認率の急激な低下が起こります。
スペースシャトルの例えで言えば、アフィリエイト広告は、成長期を駆け上がるために必要な燃料タンクとしての役割を終え、切り離されるタイミング。
この辺りがアフィリエイターとして、その商品(やジャンル)から手を引く、引き際。新たな商品(やジャンル)へ参入し直すタイミングとも言われています。
アフィリエイト広告が役割を終え、そのジャンルから手を引くタイミング
そして、アフィリエイト広告が、スペースシャトルの外部燃料タンクのように、プロダクトライフサイクルでいう、導入期〜成長期にかけて積極的に活用される、という特性を考えると、
アフィリエイト広告が用いられる商品は、基本的にプロダクトライフサイクルでいう成長段階にある
・まだ、ブランディングが確立されていない商品 |
こういった商品であるケースがほとんどである、とも言い換えることができます。
アフィリエイトできる商品の実態→まだブランドや認知が確立されていない商品
実際、アフィリエイトで大きく稼ぐためには、アップル、ナイキ、ヴィトンといった、既に認知が進み、ブランドが確立された商品ではなく
・名前も聞いたことがないサプリメント |
などといった、まだブランドや認知が確立されていない商品やサービスを売る必要があります。
もちろん、一部、有名なブランドを扱える場合もありますが、そういった商品を売って得られる報酬は、雀の涙程度のもの。
・アフィリエイトで大きく稼ぐ |
こういった状態を目指すためには、やはり、ブランドも認知も確立されていない商品を売る必要があります。
報酬と認知の関係性。ブランドや認知の確立が進むと、反比例して報酬は下がっていく。
そして、
・まだ、ブランディングが確立されていない商品 |
こういった商品を実際に自分自身で売ってみるとよく分かりますが、ブランディングや市場での認知が確立していない商品の販売は、決して生易しいものではない、というのが現実です。
実際、
・既に認知が進んだブランド品を扱うか。 |
これはビジネスの難易度として天と地ほどの差があります。
例えば、あなたが、これから一週間の猶予(ゆうよ)が与えられたとして、
・1万円のナイキのスニーカー |
どちらを、より多く売ることができるでしょうか?
ナイキのスニーカーと無名ブランドのスニーカーは、どちらが売りやすいのか?
既に認知が進み、一定のブランディングが確立しているナイキのスニーカーであれば、
・知り合いに片っ端から聞く |
こういったことをするだけで、たとえビジネス素人の方であっても、1~2足は、売れてしまうかもしれません。
人気商品である、安く提供できる。
こういった条件が揃えば、もっと売れるかもしれません。
一方で、無名のブランドのスニーカーの場合はどうでしょうか。
・知り合いで欲しがる人は、まずいない(タダなら貰ってあげても良いと言われる) |
こういった状態を招いてしかるべきです。
しかし、アフィリエイトで、広告主が求めるのは、まさにこういった行為。この無名に近い商品を売る力なのです。
広告主が求めるもの=無名に近い商品を売る力
では、ブランドが確立されておらず、認知もされていない商品を、ブランディングや認知をさせて販売に繋げるにはどうすればよいのか?
何かをブランディングするためには、大きく二つの方法しかありません。
一つは、長い時間をかけてストーリーを紡ぎ、お客さんの信頼を勝ち得ながら、ファンを少しずつ増やしていく行為。
例えるなら、じっくり時間をかけてドリップしながらコーヒーをいれるようなイメージです。
長い時間をかけてブランドを作る方法(※コーヒーの量=ブランドの確立度合い)
もう一つは、既に上記のプロセスによって、一定のブランドが確立された人や媒体に紹介してもらい、そのブランドの権威を移転して、ブランディングにかかる時間をショートカットする方法です。
例えるなら、既にドリップされたコーヒーを別の器に注ぎ分けるようなイメージです。
既に確立されたブランドから権威を移転する
後者の、そのブランドの権威を移転して、ブランディングにかかる時間をショートカットする方法ですが、一言に、ブランドの権威を移転すると言っても、そのやり方は様々です。
例えば、
Instagramやアメブロのフォロワーが何万人もいるなど、オピニオンリーダーとしての地位や、一定のブランドを確立している芸能人やセレブ、有名人に紹介してもらう。
これは非常に分かりやすいブランドの権威を移転する方法です。
昨日まで、全く認知されていなかった商品であっても
・美意識の高いセレブが、愛飲していることが分かった健康ドリンク |
こういったものは、一瞬にしてそのセレブや有名人のブランドの権威が、ほとんど無名に近い商品に移転するため、一気にそのブランドや認知を確立することなります。
時に彼女たちが行うステマ(ステルスマーケティング)が問題になるのは、その販売方法が強力であることを物語っているとも言えます。
セレブや芸能人に紹介してもらってブランドの権威を移転する
このブランドの権威が移転するのは、何もセレブに限った話ではありません。
例えば、
オフライン言えば、ヨドバシカメラ、セブンイレブンなどの店舗で扱ってもらう。オンライン上で言えば、AmazonやZOZOTOWNなどの、販路に扱ってもらう。
こういった紹介のされ方によって、ブランドの権威が移転することもあります。
オフラインの小売店も、オンライン上の大手モールも、それぞれに長い年月をかけて、一定のブランドを確立してきています。
そのため、
・Amazonでレビューが高ければ、ハズレを買う可能性は低い |
などなど。
一定のブランドが確立された店舗やサイト(媒体)に商品を紹介してもらうことで、その店舗やサイトのブランドの権威が移転して、商品が購入されやすくなります。
ブランドが確立された店舗やサイトに紹介してもらってブランドの権威を移転する
これは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにも同様のことが言えます。
GoogleやYahoo!といった検索エンジンも、それぞれ長い年月をかけて、一定のブランドを確立している販路の一つです。
そのため、SEOの技術を極めて、こうした検索エンジンで上位表示することにより、
・Googleで上位表示している店なら、信頼も高いだろう |
こういった状況を作り出すことができます。
これは、あなた自身がどっぷりと浸かっている業界ではなく、よく知らない業界の商品やサービスを購入する場合を想像してみると分かりやすいかもしれません。
自分自身が精通していない商品やサービスほど、盲目的にSEOの順位=信頼に値する商品やサービス、業者のランキングと信じてしまうケースが多くあるはずです。
ブランドが確立された検索エンジンで上位表示してブランドの権威を移転する
上記のように、ブランドの権威を移転すると言っても、そのやり方は様々ありますが、
ことアフィリエイトで稼ぐ場合、
・何万人ものフォロワーがいるセレブに紹介してもらう |
個人レベル、しかも副業で行うアフィリエイターが、こういった方法でブランドの権威を借りることは、なかなか難易度の高いやり方。決して、現実的な方法とは言えません。
そのため、「GoogleやYahoo!で上位表示する」ことで、認知が進んでいない商品を認知させ、検索エンジンのブランドの権威を借りて、商品を販売する。
基本的には、この方法一択となります。
繰り返しますが、なぜ、アフィリエイトで稼ぐためには、SEOの技術を極める必要があるのか?
それは、アフィリエイトで稼ぐためには、大きく分けて
1.モノを買う直前の人を狙い撃ちする必要がある |
この2つを達成する必要があるためです。
競合が多くないニッチな検索クエリから逆算してアフィリエイトサイトを作り出す
アフィリエイトで稼ぐためにSEOのスキルを極めていかなければならないのは分かった。じゃあ、実際にどうやってSEOをかけていけばいいのか?
ここからは、実際にSEOをかけていく方法を紹介します。
アフィリエイトの世界では、いわゆる稼げるジャンルや、王道のキーワード(やそれを中心とした検索クエリ)というものが存在します。
例えば、
「キャッシング」 |
などなど。
こうしたキーワードや、それらのキーワードを中心とした検索クエリで集客できるジャンルは、
・広告主側もアフィリエイト広告で集客する文化がある |
といった様々な条件から、上位表示さえできれば、コンスタントに月100万円(中には月数百万円)以上を稼ぐことのできるジャンルと言われています。
もちろん、ある程度の中級者以上であれば、こうしたジャンルを攻略して、稼ぎの桁を変えていくアプローチも有効です。
一方で、こうしたジャンルは、ヒト・モノ・カネという経営資源を豊富に持っている法人や、長年の知識や経験、ノウハウを蓄積している猛者たちで溢れていることも事実です。
まだアフィリエイトの経験値が低い場合は、こうしたジャンルに参入して、いきなり狙ったワードで上位表示できるかと言えば、なかなか難しいものがあります。
そこで、こういったキーワードやジャンルを、ど真ん中で攻めるのではなく、こうしたキーワードはあくまでヒントとして使うこと。
そういったキーワード郡から、上手くズラして稼ぐアフィリエイトサイトを作る。そんな方法を最初に紹介します。
アフィリエイトのキーワード発想で効果的な縦掘、横掘、時間軸の基本概念
いわゆる王道や稼げるキーワードから上手くズラしてサイトを作る。
ここで、有効なキーワードや検索クエリのリサーチの方法が「縦掘、横掘、時間軸」というリサーチ方法です。
例えば、あなたが「ウォーターサーバーというキーワードは、アフィリエイトで稼げるキーワードである」、という事実(データ)を掴んだとします。
この場合、あなたも「ウォーターサーバー」というキーワードや、それを中心とした検索クエリで上位表示を狙っても構いません。
しかし、「ウォーターサーバーというキーワードが稼げる」というのは、あくまで周知の事実。
ライバルたちも同じことを考えるため、それらのキーワードで上位表示を狙おうと思っても、簡単にはそれを達成することはできません。
一方で、アフィリエイトのキーワードリサーチで重要なポイントとして、
「売れている(購買意欲の高い)キーワードの周りには、稼ぎに繋がる(購買意欲の高い)別のキーワードや検索クエリが隠れている」ということが良くあります。
この考え方を応用して、
例えば、「ウォーターサーバーというキーワードは稼げる」という事実(データ)を掴んだら、「その周りには稼ぎに繋がる別のキーワードや検索クエリは隠れていないか?」
こういった発想を持つことが重要です。
「その周りには稼ぎに繋がる(購買意欲の高い)別のキーワードや検索クエリは隠れていないか?」
そして、この発想を実際のキーワードや検索クエリリサーチの型として活かしていくのが、ここで紹介する「縦掘、横掘、時間軸」という考え方です。
「縦掘、横掘、時間軸」の基本的な使い方を紹介すると、
例えば、稼げるキーワードである「ウォーターサーバー」を基軸(中心軸)にして
「ウォーターサーバー 比較」 |
といった具合に、まずは円柱のように周りに付随するキーワードや検索クエリを縦に掘っていく。これを「縦掘(たてぼり)」と言います。
「縦掘」リサーチのイメージ
一方で、「横掘(よこぼり)」というのは、
「縦掘」をする中で、出てきた「ウォーターサーバー 比較」というキーワードや検索クエリから派生させて、
「クレジットカード 比較」 |
といった具合に、派生して出てきたワードを、文字通り横に掘っていくこと。これを「横掘」と言います。
「横掘」リサーチのイメージ
「ウォーターサーバー」というキーワードから派生して、「比較」というキーワードにたどり着く。
さらに「比較」に付随するキーワードの中にも、様々なキーワードが存在することが分かる。
気付けば
「クレジットカード 比較」 |
など。
「ウォーターサーバー」とは全く関係のないキーワードや検索クエリまで、掘り下げることが出来る。
こうしたリサーチ方法を繰り返していくことで(縦掘、横掘で掘れば掘るほど)、
売れているキーワードの周りに隠れている、稼ぎに繋がる別のキーワードや検索クエリをどんどん掘り当てることができる。
猛者たちで溢れかえるレッドオーシャンなキーワード郡で、非現実的な上位表示を狙わなくても、それを避けて、現実的に上位表示を狙え、かつ成果に繋がりやすいニッチなキーワードや検索クエリを発見できる。
横掘、縦掘りを続けるだけで、
理論上は、漏れなく全キーワードを網羅し、まだ見ぬ、競合が少なくて、稼ぎに繋がるキーワードや検索クエリ候補を見つけていくことができる。
これが「縦掘」と「横掘」です。
ここにさらに、そのキーワードの過去、現在、未来で価値が変わるという概念の「時間軸」を加えていきます。
時間軸の考え方としては、
そのキーワードや検索クエリで求められている商品は、果たして、プロダクトライフサイクルのどこにいるのか?
この点を見極める、とも言い換えられます。
前述の通り、スペースシャトルが発射する際に用いられる外部燃料タンクのような役割を果たすアフィリエイト広告は、
その商品の成長期段階では
・アフィリエイト報酬も高くなりやすい |
こうした傾向があります。
実際、成長期段階にいる広告主は、発生した報酬を全承認(発生した報酬=実際に得られる報酬)してくれる。
そんな広告主も少なくありません。
一方で、これも前述の通り、成熟期を迎え、衰退期に入った市場ではアフィリエイトプログラムが終了したり、アフィリエイト報酬や承認率の急激な低下が起こります。
こうしたアフィリエイト案件に取り組んでしまえば
・件数を売っても、特別単価は出にくい |
こうしたことが往々にして起こります。
そのため、縦掘、横掘で洗いだしたキーワードや検索クエリは、
そのキーワードや検索クエリで求められている商品は、果たして、プロダクトライフサイクルのどこにいるのか?
をしっかりと見極めていく必要があります。
そのキーワードや検索クエリで求められている商品は、果たして、プロダクトライフサイクルのどこにいるのか?
その商品(やジャンル)がプロダクトライフサイクルのどこに位置するか。
その一つの指標(目安)となるのが、検索のトレンドです。
成長期段階で盛り上がっているジャンルは、当然ですが、Googleなどの検索数も増えます。
そのため、検索のトレンドを見ることで、そのジャンルが果たしてプロダクトライフサイクルのどこに位置するのか、その目安とすることができます(あくまで目安であって、その全てではありません)。
Googleからキーワードの検索ボリュームを時系列で見ることのできる、Googleトレンドというツールが提供されています。
例えば、いわゆる稼げるアフィリエイトジャンルの一つと言われる「看護師求人」。
PPC広告が1クリック数千円以上で入札され、SEOでも激戦ジャンルの一つ。一般的に報酬単価も高く、稼げるジャンルとも言われてます。
では、2016年時点における看護師求人は、プロダクトライフサイクルでいう、どの地点にいるのでしょうか?
実際に「看護師 求人」というキーワードをGoogleトレンドで調べてみると、
Googleトレンドで見る「看護師 求人」
こんな具合です。
Googleトレンドで確認できる一番古いデータが2005年。そこから徐々に検索ボリュームは微増していき、2011年に入るまではほぼ横ばいです。
それが突然、2011年〜2012年にかけて急激な上昇を見せています。
これはあくまで検索トレンドであり一つの目安ですが、例えば、この急激な上昇を見せているポイントが、プロダクトライフサイクルでいう成長期だったりします。
このタイミングでは、繰り返しますが、業界内でシェア獲得争いが起こり、アフィリエイト報酬も高く(特別単価も上がりやすく)、承認率も高くなります。
アフィリエイターであれば、ここが稼ぎ時です。
導入期〜成長期にかけては、圧倒的な地位(ポジション)を確立している強力なライバルも、それほど多くありません。
このタイミングでは、間違いなく「看護師 求人」は稼げるジャンルと言って良いでしょう。
一方で、現在はというと、グラフはやや落ち着きを取り戻しています。
プロダクトライフサイクルで言えば、成長期のピークは2011〜2012年頃。4年以上経った今は、既に成熟期以降のタイミングにあると言えます。
こうした、成長期を終え、成熟期以降の段階に突入しているキーワード(やジャンル)は、いわば「殴り合いが終了しているジャンル」とも言えます。
成長期のビッグウェーブを乗りこなし、激しいライバルとの競争にも勝ち残り、
・圧倒的な特別単価や、承認率保証を獲得している |
などの「勲章」を手にした強力なアフィリエイターがその地位を確立していたりします。
こういうジャンルの場合、そういった猛者たちがいるジャンルに殴り込みをかけるだけの勇気や能力、資本力があれば別ですが、基本的には新参者が簡単に勝てる市場ではありません。
「殴り合い」を制して、ポジションを確立しているアフィリエイターからすれば、まだ当分は「稼げるジャンル」ですが、新参者には「稼ぎにくいジャンル」でもあるため、注意が必要です。
時間軸ではこうしたキーワードや検索クエリの見極めも行っていきます。
これが「縦掘、横掘、時間軸」というキーワードリサーチ方法です。
縦掘、横掘、時間軸リサーチの全体像
では、実際にどうやって「縦掘、横掘、時間軸」のリサーチを行っていくのか。
これからその方法について具体的に紹介していきます。
Yahoo!が提供しているキーワードツールを利用して、実際にキーワードや検索クエリを洗い出していく
「縦掘、横掘、時間軸」リサーチにおいて、基軸となるキーワードは何でも構いません。
ここでは、参考までにいわゆるアフィリエイトで稼げると言われているキーワードを基軸にして、横掘や縦掘を行っていく方法を紹介します。
この際、基軸となるキーワードから、派生ワードを縦掘、横掘できるツールは様々に存在しますが、個人的にオススメなのが、
Yahoo!から提供されているYDNのサーチキーワードツールです。
Yahoo!プロモーション広告のYDN広告(商品)の一つに「サーチターゲティング(※)」という広告があります。
今回はこの広告自体を使うのではなく、「サーチターゲティング広告」を作成する際に使う、「サーチキーワードリスト(というツール)」を使った、キーワード発想法を紹介します。
※サーチターゲティング広告とは、過去に特定のキーワードを検索したユーザーにだけディスプレイ広告を配信できる、という優秀な広告です。この広告自体の詳細や、その利用方法については、Yahoo!の公式ラーニングポータルを参考にしてみて下さい。 |
Yahoo!プロモーション広告のアカウントを持っている方は、広告アカウントにログイン後、
「YDN」タブ |
でツールにたどり着きます。
Yahoo!プロモーション広告のアカウントを持っていない人は、アカウントを無料で作成した後にツールを使用してみて下さい。
「サーチキーワードリスト作成」をクリック
では、実際に「アフィリエイトで稼げるキーワード」の典型と言われている、「ウォーターサーバー」を基軸にして(例に挙げて)キーワードを洗い出す事例を紹介します。
まずは、サーチキーワード入力欄に「ウォーターサーバー」と入力して、「使用できるサーチキーワード候補を検索」ボタンをクリックします。
……すると、実に100件を超えるサーチキーワード(検索クエリ)候補がみつかります。
キーワードを入力すると、そのキーワードを含む100件を超える検索クエリが見つかる
実際に上記のような検索クエリ郡が表れます。
ここで注目したいのは、いわゆるアフィリエイトで稼げると言われるキーワードと共に(コンビネーションで)検索されている派生ワードたちです。
例えば、「比較」、「ランキング」、「口コミ」、「おすすめ」、「人気」。こういったワードです。
こういったワードは、「ウォーターサーバー」以外の、いわゆるアフィリエイトで稼げるキーワードに付随して、検索される可能性が高いと言えます。
具体的には、
「キーワード+比較」 |
といった具合です。
そこで、ここで見つかった、これらのワードでさらに掘り進めていきます。
例えば、「比較」というキーワードをYahoo!のサーチターゲティングツールに入力し直して、さらに掘り進めていくと
派生キーワードでさらに掘り進めると…
「比較」というキーワードを含む500個の検索クエリ郡が出てきます。
同様に「ランキング」、「口コミ」、「おすすめ」、「人気」、「無料」などといったキーワードで掘り進めてみても、実に様々なキーワードやジャンルが存在することが分かります。
さらに、例えば、ここで掘り当てた「電話占い」というキーワードを、Yahoo!のサーチターゲティングツールに入力し直して、さらに掘り進めていくと
見つかったジャンルで掘り進めると…
また新たに180個を超える検索クエリ候補が見つかります。
こうやって、縦掘と横掘を繰り返し、まずは徹底的に検索クエリの洗い出しを行います。
そして、こうして洗いだした検索クエリを一つ一つ、実際に自分のパソコンやスマホで検索してみながら、競合の多寡や、競合の強さ(本気度)を分析していきます。
一見、地味ですが、このリサーチを続けて(ローラーをかけて)いくと、洗いだした検索クエリの中から
・検索者の意図やニーズがかなり明確な検索クエリ |
こうした検索クエリをいくつも見つけることができます。
なお、余談ですが、Googleのキーワードプランナーにしろ、Yahoo!のサーチキーワードリストにしろ、
こうしたキーワードツールで表示されるのは、あくまで一定の検閲がかかったキーワードのみであり、その全てではないこと。
こういった点も理解していおく必要があります。
実際、検索クエリの中には、
・芸能人など特定の個人情報を突き止めようとするような検索クエリ |
こうした、仮に検索ボリュームはあっても、ツールには表示されない、検索クエリは存在します。そのため、キーワードツールが全てだと信じきらないこと。
あくまでキーワードや検索クエリの発想をアシストする役割として、ツールを活用することがポイントです。
……話を戻しますが、
まずは、縦掘、横掘、時間軸リサーチを徹底的に行って、こうした条件に当てはまる検索クエリをどんどん掘り当てていくこと。
これが最初のステップです。
なお、この見極め段階で、
・全く広告が出てこない |
こういった、競合が全くいない、一見するとブルーオーシャンのように見える検索クエリも見つかります。
広告やアフィリエイトサイトが全くないキーワードや検索クエリは…
ただし、そうした検索クエリは、リスクも内包しているため、慎重に見極めていく必要があります。
というのも、
・Yahoo!やGoogleには、そもそも広告を出せない抽象的な検索クエリがある |
こうしたケースも存在します。こうした検索クエリは、同様にビジネスに繋がりにくい可能性があるため、注意が必要です。
そのため、全く競合がいない(ライバルゼロの)検索クエリを攻めるのも一つですが、
多少ライバルがいるような検索クエリであっても、
・広告を出している企業や上位表示している企業が強そうではない(本気度が感じられない) |
こうした、ライバルに攻め入る隙や穴がある検索クエリを選んでいくことも重要です。
そして、こうした検索クエリを複数個、掘り当てることができたら、
今度は実際にその検索クエリでアクセスを集めて、本当に商品が売れるのか?(アフィリエイト報酬が発生するのか?)を検証していきます。
その検索クエリでアクセスを集めて、本当に商品が売れるのか?(アフィリエイト報酬が発生するのか?)を検証する
具体的には
1.アフィリエイトサイトの試作品(プロトタイプ)を作り |
という流れで作業を進めます。
この過程を通じて、実際に自分自身で洗い出した検索クエリ経由で、アクセスを流してみて、
それらの検索クエリ候補や、自分の考える切り口(訴求の仕方)で本当にアフィリエイトが決まるのか?
という部分を検証していきます。
PPC広告のテストというフィルターをかけて、本当に成約に繋がる検索クエリや、訴求の仕方だけ抽出する
ここに一つ、稼げるアフィリエイターとそうでないアフィリエイターを分けるポイントがあります。
稼げないアフィリエイターの多くは、
実際にその検索クエリが本当に「モノを買おうとしている人(アクションに近い人)を狙い撃ちできる検索クエリ」なのか?
実際にその切り口(訴求の仕方)が本当に成約に繋がるのか?
を検証(テスト)するステップをすっ飛ばしてしまう。
そうやって、自分の思い込みだけで検索クエリの選定や、訴求方法の決定をしてSEOに取り掛かってしまうケースが多くあります。
しかし、特殊なケースを除いて、セオリーを言ってしまえば、そもそも、こちらの思い込みや仮説だけで、SEOで上位表示を狙う検索クエリや、訴求方法を決めることはナンセンス。
確かにPPC広告でテストするためには、ある程度(数千円〜数万円)の費用がかかります。
また、前述のとおり、PPC広告を使ったアフィリエイトは薄利になりがち。基本的に利益は出ませんし、赤字になる場合がほとんどです。
しかし、テストで成約に繋がる検索クエリや訴求方法を見極めないまま、無駄なSEOに取り組めば、テストにかかる広告費よりも、遥かにコストが高くつくことになります。
(このゼロ→1をクリアするテストを行わないため、コツが掴めないまま、何ヶ月〜何年も彷徨ってしまうアフィリエイターは多くいます)
そのため、この成約に至る検索クエリや訴求方法の見極めは、アフィリエイトで稼ぐ(特に月100万円を安定的に稼ぐには)必須の項目と言えます。
もちろん、ある程度、経験値を積めば、自ずと仮説の精度が上がるもの。
こうしたテスト抜きでも検索クエリや訴求の仕方を選定でき、大きく外す可能性は低くなります。
しかし、経験値が少ないうちは、必ずこのテストを繰り返して、生のデータを自分自身に蓄積していくこと。
最初は低い入札価格で構わないので、PPC広告経由で、少しずつデータを手にすることが重要です。
自分の思い込みだけ。テストで見極めをせず、検索クエリや訴求方法を決めていては、なかなか稼げない
なお、プロトタイプとなるサイトは、最初から綺麗なサイトやお金をかけたサイトを作る必要はありません。
ジャンルにもよりますが、明らかに素人が作ったと思われるようなデザイン、簡易なサイトであっても構いません。
極論を言ってしまえば、しっかりと広告の審査に通って、仮説検証に使える形であれば、最初はどんな手抜きサイトであってもOK。
重要なのは、自分が作ろうと思っているアフィリエイトサイトの流れ(訴求方法)を小さくてもいいので作り出すこと。
いち早く、仮説検証できる形を作り出してデータを取り始めることです。
この検索クエリと訴求方法の見極めにしっかりと投資をして、PPC広告を使ってアフィリエイトで成約に繋がる導線を作り出せば、SEOで同じような検索クエリと訴求方法で上位表示させても売れる再現性は高まります。
一方で、アクセスは集まってもアフィリエイト報酬が全く発生しない検索クエリや訴求方法も数多くあります(最初は、こちらのほうが、割合としては多くなります)。
こういった検索クエリや訴求方法は、いったん除外していくこと。
このPPC広告を使ったテストを、自分自身で実際に行う。
そうやって、PPC広告経由で成約に繋がる検索クエリを自らの手で(生データとして)手にしていくと、
「ああ、この検索クエリ郡とこの訴求方法で、上位表示できれば、まず間違いなく報酬は増えるだろうな」
という、具体的な手応えを掴みながら、自信を持ってサイト作りに取り組むこともできます。
また、テストを続ける中で、成約検索クエリや訴求方法に、一定の特定の偏りが見られる(傾向が見えてくる)場合も多くあります。
「また、この検索クエリで決まったのか」 |
と、テスト中に複数回の成約を生むような検索クエリや訴求方法が見えれば、
・その検索クエリや訴求方法を基軸としてアフィリエイトサイトを作りこむ |
こういった状況を作り出すことができます。
ニーズが明確な検索クエリで集めているのに成約にならない時は「訴求の仕方」という変数をいじってみる
なお、
・明らかにニーズが明確な検索クエリである |
こういった場合は、アクセスを集める検索クエリはそのままに、プロトタイプサイトの「訴求方法(切り口)」という変数を色々といじってみる、というのも一つです。
この「様々な訴求方法を試す」という行為は、アフィリエイターとしてのスキルを上達させる重要なプロセスです。
実際、
「アフィリエイトは、商品の訴求方法や切り口が大事」
という話は、アフィリエイトについて色々と勉強をしている人であれば、必ずどこかで聞いたことがあるはずです。
しかし、訴求の仕方や切り口と言われても、イマイチ分かりにくいものであることも事実。
ここでは、それほど難しく考えずに、訴求方法や切り口を試すというのは、
商品をどう見せるのか?
その商品を何として売るのか?
それを誰が言うのか?
こういった要素を色々と変更しながらテストしていくものだと理解して下さい。
訴求方法や切り口について、具体的な例を挙げるとすれば…
例えば、パソコンを売りたいと思っても、それを「小型の高性能パソコン買いませんか?」という切り口や訴求では、なかなか多くの人々に買ってもらうことはできません。
一方で、スティーブ・ジョブズが「これ最新の電話なんだぜ!」と、パソコンだと思わせずに売ると、多くの人は喜んでiPhoneを買います。
その商品を何として売るのか?それを誰が言うのか?で、売れ方は大きく変わる
他にも、高額な生命保険を販売したいと思っても、それを保険の営業マンが「保障が手厚い生命保険をかけておきませんか?」と言っても、誰も欲しがりません。
一方で、税理士が「この生命保険に入ると、法人も個人も物凄く節税対策になるんですよ」と、保険だと思わせずに売ると、儲かっている会社の社長たちは、皆よろこんで高額な保険料を支払います。
また、フルコミの営業マンを集めたいと思っても、「保険やネット回線をバンバン売るフルコミ(完全歩合)の営業マンにならない?」っていう切り口や訴求では、誰もなりたいとは思いません。
一方で、「これアフィリエイトって言って、めっちゃ稼げる職業なんだよ」と、フルコミの営業マンだと思わせずに集めると、大手ASPのように、圧倒的な数のフルコミ営業マンを集めることができます。
繰り返しますが、これが
商品をどう見せるのか?
その商品を何として売るのか?
それを誰が言うのか?
の基本的な考え方です。
ニーズが明確な検索クエリで、アクセスを集めることができているにも関わらず、成約に繋がらない場合は、この
商品をどう見せるのか?
その商品を何として売るのか?
それを誰が言うのか?
という、「訴求の仕方」の変数をいじってみること。
これも重要なポイントです。
ある程度、アクセスが集まっている場合は「訴求方法」という変数をいじってみる
例えば、あなたが、前述の検索クエリリサーチを通じて、みかん通販のアフィリエイトに取り組んでいる最中だとします。
この場合、「みかん 通販」という検索クエリから、みかんの通販をオファーするアフィリエイト一つをとっても、
サイトタイトル:「元みかん農家の◯◯が選ぶ、失敗しない、みかん通販のコツ。みかんは糖度が命です」 といった具合の「みかん」という商品ど真ん中訴求のサイトで、まずは、失敗しないみかん選びの基準を訴求。 |
こういった方法も一つです。
サイトのイメージとしてはこんな感じでしょうか。
例1:糖度推しのみかん通販ランキングサイト
一方で、
・徹底的にコスパ推しの、コスパで選ぶなら、訳ありみかんランキング |
などなど。みかん通販のアフィリエイト一つを例に挙げても、その訴求方法(切り口)は様々です。
こうした訴求方法(切り口)を様々試してく中で、より成約率の高い、訴求方法が見えてくるものです。
※なお、上記のサイトタイトルやコンセプトは、ジャストアイデアで適当に考えたものです。実際に切り口を考える時は、ぜひ深く思考して様々な訴求の仕方(切り口)を考えてみて下さい。 |
実際にアフィリエイトサイトをSEOで上位表示させる方法
前述した
1.アフィリエイトサイトの試作品(プロトタイプ)を作り |
というプロセスを経て、実際に成約が取れる検索クエリと、その切り口(訴求方法)を割り出すことができたら、
本格的にその導線を基軸としたアフィリエイトサイトの構築にとりかかります。
「アフィリエイトサイトを作ってSEOをかけていく」と聞くと、難しく聞こえるかもしれません。
しかし、繰り返しますが、そのプロセスで必要なことは、至極シンプル。
アフィリエイトで稼ぐためのSEO技術をシンプルに表すと
1. 記事を書く
2. リンクを貼る
この2つしかありません。
記事を書く→リンクを貼る、が基本形
ただし、シンプルがゆえに、しっかりと体系立てられた方法をとらないと、なかなか上手く稼ぎにつながらないことも、事実です。
ここでは、その方法について詳しく解説していきます。
そもそも、なんで記事を書いてリンクを貼ると、上位表示ができるのか?
これはGoogleのアルゴリズムの根幹にあるものを知ることで、理解することができます。
(Yahoo!もGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、Googleを知ることは同時にYahoo!を攻略することにも繋がります)
Googleには、検索結果の順位を決定する様々な要因がありますが、その根底に流れるものは、
「良い論文は、より多く引用される」
という考え方です。
そもそも、Googleを創業した二人の若者もそうですし、「Ph.D.(博士号)を持っている人しか採用しない」という誤った噂が広まるほどに、Googleというのはアカデミックな人間が作り出したものです。
そのため、その根底に流れる考え方も、アカデミックなアプローチからもたらされるものが多くあります。
例えば、「良い論文は、より多く引用される」というのも、その一つ。
アカデミックな世界、論文の世界では、被引用回数(引用された回数)の多い論文ほど、良い論文である、という考え方があります。
そして、この考え方がそのまま、被リンク(リンクとして引用された回数)数や、その質によって順位を決定づけるアルゴリズム(処理手順)に応用され、Googleのシステムの根底にあります。
勘の良い方は、もう気付かれているかもしれませんが(詳しくは後述しますが)、真っ当な方法でリンクを多く獲得したければ、
「より良い論文を書いて、それを発表する」
という方法が一つのやり方です(あくまで一つのやり方であって、それが全てではありません)。
「リンクを貼る」に関しては後述しますが、先に「いかにSEOで上位表示する記事を書くのか?」について触れておきます。
ゼロ→1をクリアしたら、実際のサイト構築にとりかかる
例えば、ここでは「みかん 通販」という検索クエリで、いくつかの訴求方法で実際にみかんの通販を促進するアフィリエイト案件が成約になったと仮定します。
※これは、あくまで仮定の話であり、実際にこのキーワードとアフィリエイト案件で成約するとは限りません。あくまで考え方、思考部分を参考にしてみて下さい。 |
アフィリエイト用の記事の書き方は、様々な方法論がありますが、SEOの順位を決定付ける要素の根底に流れる考え方が、
「良い論文は、より多く引用される」
である以上、やや暴論ですが、良いアフィリエイト記事(媒体)=良い論文である必要があります。
では、いかにして良い論文を書けば良いのか。
海外の大学を卒業された方や、日本でも特に論文に対して力を入れてきた方は別として、
これからアフィリエイト記事を書こうとするプレイヤーの多くは、その記事(=良い論文)を、どう書いたらいいのかがわからないと言います。
ただし、
アフィリエイト記事の書き方に関して、体系建てて説明されている良書は、それほど多くありませんが、
こと論文の書き方に関しては、Amazonの中にも、様々な良書があるため、それらを応用することで、効果的な記事の書き方を学ぶことができます。
例えば、講談社から出ている『論文の書き方(澤田昭夫著)』は、1,000円の文庫ですが、アフィリエイトの記事を作成するうえで、非常に参考になります。
もちろん、
『論文の書き方』=「アフィリエイト記事の書き方」
ではなく、あくまで
『論文の書き方』≒(ニアリーイコール)「アフィリエイト記事の書き方」でるため、
ある程度、抽象化して応用する必要がありますが、その考え方やアプローチなど非常に参考になることは間違いありません。
この本自体は、1977年の本なので、40年近く前の本ですが、実用中心のハウツーものでかなりわかりやすく論文の書き方を理解、実践することができます。
例えば、この本のp.15 に
『この本は、「いかに研究(リサーチ)するか、それをいかに論文としてまとめあげるか」についての実用的手引です』 |
とあります。
実はこれ、そのままアフィリエイトサイト(媒体)作りにも同じことが言えます。
良いアフィリエイト記事の作成も、重要となるのが、記事を書く前のリサーチ。
リサーチで得た情報をもとに、いかに論文(テキストコンテンツ)としてまとめあげるか、という点がポイントになります。
ここでいう『リサーチ』とは、
一次資料(プライマリー)として、現場で得られる生の声、あるいは実際のアンケート調査など、生の資料をいかに集められるかという点。
また、ファクツといって、しっかりした統計データや、説得力のある引用元を明記して証拠をどんどん揃えていくこと。
こういったことを言います。
論文の世界において、まともな研究者は、インタビュー報告、アンケート結果など、いわゆる一次資料と呼ばれる生のデータを材料とし、論文を書き上げます。
対して、誰かが書いた著書や論文など、他人が作った二次資料(セカンダリー)ばかりに頼るのは二流・三流の研究者と言われています。
論文の世界では、二次資料ばかりに頼るのは二流・三流の研究者
実はここにもアフィリエイト記事やサイト作りに活かせる本質が隠れていています。
アフィリエイトサイトを作る場合も、二次資料(セカンダリー)と呼ばれる書籍や他の論文(他の権威あるウェブサイト)をもとにリサーチをして文章を書くのは、二流・三流のやり方。
単純に二流・三流に成り下がるなという精神論や根性論ではなく、誰かの焼き直しであれば、そもそもサイトとしても価値は高めづらいもの。
・書籍や他のウェブサイトを焼き直すだけ |
当然ですが、こういったサイトは
・ユーザーにも評価されづらい |
など、サイトとして、価値提供の量を高めていくことはできません。当然、その対価として得られる報酬も多くはなりません。
(もちろん、真似された側がどういう感情になるかは、火を見るより明らかです)
そのため、アフィリエイトサイトを作る場合に有効なアプローチとしては、
できるだけ一次資料(プライマリー)が手に入るトピックやテーマ、ジャンルを選び、それをもとにコンテンツを作成していくこと。
これは一つ効果的な方法です。
アフィリエイトサイトも一次資料に頼るコンテンツ作りを
しっかりとしたリサーチをベースにしたアフィリエイト記事(コンテンツ)を用意してサイトを作りあげる。
そうやって、一次資料をコンテンツを作る際のメイン素材として使うアフィリエイトサイトは、そのサイトを利用するお客さんからしても、とても価値ある媒体となります。
もちろん、こうした記事が分厚く入ったアフィリエイトサイトを作り出すことができれば、
・サイトとしての信用度合いも上がる |
加えて、
・コンテンツ自体が良いため、引用される(リンク)される確率も回数も高まる。 |
こういったことにつながっていきます。
余談ですが、
私の知り合いに、この一次資料(プライマリー)を浴び続け、自分自身でコンテンツ(記事)を作成しながら、サイトを上手く活用して集客を行う。
そうやって、大きな実績を上げている人がいます。
その人は、ウェブ集客を頼まれると、一定期間のあいだ一社員としてその企業内に入り込む。
そうやって、徹底的に現場から一次資料(プライマリー)を集めまくり、それらをもとに、コンテンツを作っています。
こうしたやり方の場合、
・エンドユーザーとの直のやり取りで得られる情報 |
などなど、日々の業務で得られる情報全てが一次資料(プライマリー)となり、価値の高いコンテンツを作り出す素材となります。
当然、コンテンツを作り出す人間自体が、こうした一次資料(プライマリー)を日々、浴び続ける環境を作り出すことができれば、
攻略したいジャンルやテーマにおいて、書籍を読む必要も最低限で済みますし、誰かの書いた論文を焼き直しする必要もありません。
実際、その知り合いも、現場に入り込み、メールや電話、実際の営業をしながらコンテンツを作っているため、コンテンツとして投入するのは、ほぼ一次資料(プライマリー)のみ。
当然、付加価値の高い文章や考察のコンテンツが出来上がっていきます。媒体としての価値も高まります。
具体的には、例えば
・1分前に電話で話した顧客の声を全てコンテンツ化 |
といった具合です。
こういったやり方は、どんなアフィリエイトサイトを作る場合も、抽象化して応用できる方法と言えます。
繰り返しますが、こうしたやり方を踏まえると、アフィリエイトサイトのジャンル選定においては、コンテンツ作成者が一次資料を多く得られるトピックを選ぶことは、一つ効果的な方法となりえます。
副業でアフィリエイトサイトを作る場合に、この考え方を、どう応用するのか?
「でも、副業でアフィリエイトサイトを作る場合は、なかなかその商材を扱っている会社の中に入り込んだり、毎日、一次資料(プライマリー)を浴び続けるような環境を作り出すのは難しいのでは?」
確かにその通りです。
そこで、副業でも良いアフィリエイト記事をコンスタントに作り続ける方法として、下記のシンプルな3ステップを紹介します。
1.その分野に精通している(徹底的に語れる)人を探す |
この方法を使えば、たとえ副業という立場であっても、効果的なアフィリエイト記事(コンテンツ)を量産することができます。
1.その分野に精通している(徹底的に語れる)人を探す
これは、あなたが攻略しようとしているテーマやジャンルに関して、
・一次資料(プライマリー)を浴び続けている人 |
を探し出す作業、とも言えます。
人間(の脳)というのは不思議なもので、適切な「問い」さえあれば、いくらでも答えを用意することができるようになっています。
「問い」というのは、トリガーのような役割をするもので、それなしには言語化できないことも、そのトリガーを使うことで、いくらでも引き出すことができます。
適切な「問い」さえあれば、いくらでも脳内から答えを引き出せる
例えば、
「課題:200文字の文章を書いて下さい。テーマはなんでも構いません」
と言われてしまうと、なかなかペンが進みません。
一方で
「課題:昨日の夜ご飯は何を食べましたか?なぜ、その夜ご飯にしたのですか?」
と聞かれれば、全く問いが与えられていない状況と比較して、スラスラと文章を書くことができます。
そのため、あなたが攻略したいと思っている特定分野で豊富な経験を持ち、その分野について徹底的に掘り下げている人を、まずは見つけること。
そして、その人に対して適切な問いを用意するだけで、いくらでも、その脳内を明文化(ウェブ上でコンテンツ化)していくことができます。
豊富な経験を持つ(語れる)人の脳みそ✕適切な問い=良質なコンテンツ
例えば、アフィリエイトのプログラム(案件)として、
「税理士の新規顧客を集客する」という案件があれば、私であれば、まずは税理士(や元税理士)さんを探します。
そうやって、脳内から税理士に関するコンテンツや、その素材をいくらでも引き出せる相手を探します。
また、「ウォーターサーバーを紹介する」という案件があれば、私であれば、まずは、訪問販売でウォーターサーバーを売り歩いているトップ営業マンを探し出します。
そうやって、脳内からウォーターサーバーに関するコンテンツや、その素材をいくらでも引き出せる相手を探します。
あるいは前述のように「みかんの通信販売を紹介する」という案件があれば、私であれば、まずは、みかん農家の人や、その経験者を探します。
そうやって、脳内から、みかんやみかんの通販事情に関するコンテンツや、その素材をいくらでも引き出せる相手を探します。
この場合、人を探す条件としては
・その分野、テーマで徹底的に語れる人 |
こういった人を探しことがポイントです。
例えば、税理士さんを探す場合も、現役バリバリの税理士さんを日当を支払って拘束することは難しいですが、
・引退直前の税理士さん |
こういった人々は、サイト作りの協力をしてもらいやすいといえます。
探し方としては、いわゆるクラウドソーシング系のサービスで、その経験者を募集しても構いません。
また、そうした人々が活用しているコミュニティやSNS(Facebookのグループ)などで、日当を支払ってインタビューしたいと募集すれば、そうした相手は比較的、簡単に見つけることが可能です。
2.その人に適切な問いを立てて、脳内を音声化する
脳内にコンテンツの素材がいくらでも蓄積されている人を見つけ、その人にインタビューできる機会を設けることができたら、今度は適切な問いを用意します。
世の中には、
・Yahoo!知恵袋 |
などなど。様々なQ&Aサイト。あるいは、
・Amazon |
など商品のレビューが掲載されているサイト
こうした
・そのジャンルで商品やサービスを購入したい人が求めているだろう質問 |
こういったものが集約されている媒体が数多く存在します。
まずは、こうしたQ&Aサイトやレビューサイトから、
・あなたが攻略したいジャンルで見込み客が求めている質問 |
こういったものをキーワード検索で抽出しながら、どんどんエクセルなどにまとめていきます。
例えば、みかん通販のアフィリエイトサイトであれば、
Yahoo!知恵袋に、そのままズバリの「みかん 通販」というキーワードを入れて検索してみると…
Yahoo!知恵袋で「みかん 通販」で検索
こんな感じで、みかん通販に関する疑問や、関連する質問をたくさん見つけることができます。こうした質問を一つ一つエクセルにまとめていきます。
同様にAmazonでも、キーワードに「みかん」と入れて検索してみると…
Amazonで「みかん」で検索
一つの商品に250件近いレビュー(お客さんの生の声)が付いていたりします。
こうしたレビューも、同様にエクセルに一つ一つまとめていきます
質問やレビューをエクセルにまとめていく
こんな感じです。
Q&Aサイトの質問部分はそのままリストアップ。
Amazonなどのレビューは、「なぜ?」や「どうして?」などを文章の先頭につけて、問いの形式に変えておくと、その後のインタビューに使いやすいのでおすすめです。
こうした問いがある程度集まったら、実際にその問いを、その分野で徹底的に語れる人にぶつけてみます。
実際のインタビュー場所は、事務所や貸会議室を借りても構いませんが、金銭的な余裕があまり無い場合は、カラオケボックスなどで収録しても構いません。
収録日当日は、時間の許す限り、Q&Aサイトで抜き出してきた質問をもとに、インタビューを行って、どんどんボイスレコーダーに音声を録音していきます。
ボイスレコーダーに収録した音声は、自分自身でテープ起こししても構いませんが、クラウドソーシング系のサービスで、こうしたテープ起こしの仕事を安価で引き受けてくれる方もいるので、そうしたサービスを利用するのもオススメです。
適切な問いで脳内からコンテンツを引き出す→それを音声化→テキストコンテンツに起こしてく
実際にこのアプローチでテキストコンテンツの素材を作ってみるとよく分かりますが、音声というのは、1つの質問につき、数分の収録でも、かなりのテキストボリュームになります。
そのため、テープ起こしされた文章を、読める形に編集してコンテンツ化していくだけで、その1つ1つが、かなりしっかりとしたテキストコンテンツになっていきます。
またそうやって作られたコンテンツは、
・そのままサイト内にFAQコンテンツとして利用する |
といった効果的な使い方もできます。
こうしたコンテンツは、その分野に精通していない外注さんが1記事あたり数百円で書くようなフワッとした記事とは異なり、
・一次資料を浴び続けている人特有の圧倒的な説得力が出る |
こういった状況を作り出すことができます。
なお、語ってくれた人がネットに顔出しや名前出しOKの場合は、サイト自体でその人のキャラクターを立てて、まさに、その人が受け答えしてくれるようなコンテンツを作り出すこともできます。
さきほど紹介した、こんな感じのサイトですね。
例1:糖度推しのみかん通販ランキングサイト
こうしたキャラクターが立ったサイトは、
・語り手が見える、信頼に値しやすいコンテンツになる。 |
といったメリットを享受することもできます。
こうしたコンテンツを軸にアフィリエイトサイトを構築していくことで、SEOで上位表示し、広告主のサイトへ送客するための、ベースとなる記事が出来上がります。
なお、詳しくは後述しますが、こうしたコンテンツはあくまでベースであって、良いコンテンツを作ること=上位表示につながるわけではないため、注意が必要です。
※なお、Q&AサイトやAmazonなどから抜き出す質問は、あくまで、そのジャンルに精通した人の脳内から、コンテンツの素材を引き出すトリガーとして使うということ。 そのため、答えを引き出すことができたら、問い自体にそれほど大きな価値は無いため、生み出された答えに合わせて、問いそのものは原型をとどめないほどに全く作り変えてしまいます。 もちろん、抜き出した質問やレビューをコピペしてそのまま使うことは、ルール的にもNGですし、検索エンジンからもコピーコンテンツ扱いされてしまうため、注意が必要です。 |
なお、実際、この形式でインタビューしてみるとよく分かりますが、インタビュー相手が語れる人であればあるほど、話がどんどん脱線していくことがあります。
しかし、こうした脱線は大歓迎で、語れるだけ語ってもらうことも重要です。
ここでの目的は、質問に沿った答えを的確に答えるコンテンツをどんどん作る、いわゆるマーケットイン的なやり方だけではなく、
インタビュー相手の脳内からテキストコンテンツの素材をいかに引き出すか?という、いわゆるプロダクトアウト的な方法でコンテンツを作っていくことも含まれます。
余談ですが、いわゆるコンテンツマーケティングと呼ばれる世界では、コンテンツ重視のメディアやインタビュー記事が、なかなかビジネス繋がりにくい、といった定説があります。
しかし、そういったコンテンツマーケティングが失敗してしまう最大の原因は、そもそも、
・そのコンテンツの素材となっている人が全く面白く無い |
こういったケースがほとんどです。
アフィリエイトサイトの記事作成に限らず、コンテンツを作る際のポイントは
「この人の脳内をテキストコンテンツとして、ウェブ上にアーカイブしていったら面白いだろうな」
という人を選ぶこと
そして、そういった人に、トリガーとしての適切な問いを用意して、その人の脳内から、コンテンツの素材をどんどん引き出し、それをコンテンツ化していくこと。
これが非常に重要です。
リンクを貼る。ブラックハットかホワイトハットか、あるいはその組み合わせか。
前述の方法で記事が出来上がったら、今度はリンクを貼る作業です。
このリンクを貼る作業。大きく分けて
1.自分自身でリンクを貼る
2.誰かにリンクを貼ってもらう
の2種類の方法があります。
検索エンジンのアルゴリズムとして、
「良い論文は、より多く引用される」
が根底にあるかぎり、いつの時代になっても、やはりウェブ上の引用数を表すリンクは、上位表示において、欠くことのできない要素。
毎年のように、SEOやリンク自体の効果を否定するような記事やニュースが、SNSなどで拡散されていますが、今後も、その重要性が無くなっていくことは考えにくい要素と言えます。
そんなリンクですが、引用回数を増やす方法として、自分自身でリンクを貼る。いわゆる自作自演でリンクを貼る方法と、誰かにリンクを貼ってもらう方法の2種類が存在します。
1.自分自身でリンクを貼る
いわゆるブラックハットや、自作自演リンクと呼ばれるのが、この1の自分自身でリンクを貼る方法です。
賛否両論あるかもしれませんが、ざっくばらんな話をしてしまえば、現在、月100万円以上をコンスタントに稼いでいるアフィリエイターのほとんどは、この1のやり方で、自分自身のコンテンツにリンクを貼っているのが現状です。
彼らの多くが実践しているのが、
・キラーページと呼ばれる、アフィリエイトを成約させるためのセールスページを1枚作成 |
という、いわゆる中古ドメインを駆使したSEOです。
※中古ドメインとは、過去に利用されたことがあり、今は期限切れになっているドメインの事。 |
ドメインは、その特性上、過去に運営されていたサイトが、リンクを獲得していると、そのドメインの持ち主が変わっても、リンク(SEO)効果が引き継がれることがあります。
そのため、良質なリンク、数多くのリンクを獲得していたドメインが、いったんその持ち主の手を離れて売りに出されると、数万〜何十万円という高値で取引されることがよくあります。
実際、expireddomains.netというサイトで、
世界中の
・既に期限が切れた(以前の持ち主の手を離れた)ドメイン |
こういったものを一覧で見ることができます。
期限切れ(や期限切れ直前)のドメインが見れるサイト「expireddomains.net」
なお、このサイトや期限切れドメインは、いわゆるブラックハットな方法でSEOを行う、世界中のSEO業者やアフィリエイターが血まなこになって、ドメインを買い漁っている場でもあります。
そのため、
・期限切れのタイミングで取得しようと思っても、基本的には遅い |
こういった世界になっています。
なお、ドメインの持ち主が変わって引き継がれるのは、プラス要素だけではありません。
過去にGoogleからペナルティなどを受けている場合は、その負(マイナス)の遺産も引き継ぐことになります。
そのため、中古ドメインを活用したブラックハットなSEOを実践するアフィリエイターにとって、
中古の自動車や、中古の不動産同様に、中古ドメインのデューデリジェンス(価値を適正に評価すること)は、それ自体がノウハウの一つとなっています。
具体的な中古ドメインの買い方や、リンクの貼り方に関しては、既に様々なところで紹介されているので、ここでその全てを紹介することは省きます。
また、こうしたパブリックな場である以上、ブラックハットなSEOを積極的にオススメすることもできません。
そのため、客観的な事実として、ブラックハットなSEOで成果を出している人と、そうでない人の違いについてのみ触れておきます。
ブラックハットなSEOで成果を出すアフィリエイターと、そうでないアフィリエイターの違い
ブラックハットなSEOで成果を出すアフィリエイターと、そうでないアフィリエイター。
結論から言ってしまえば、両者に違いを生み出している最大のポイントは
「どれほどリンクを貼れるのか?」
という点です
ブラックハットなSEOを実践しているアフィリエイターの中には、
1. 記事を書く
2. リンクを貼る
のシンプルな2ステップで、SEOで上位表示をすることができることが分かっている人は多くいます。
実際に、この2ステップを実践しているアフィリエイターも、もちろん多くいます。
しかし、その中には同じ2ステップを行っているにも関わらず、
・月100万円以上(中には月1,000万円以上)稼ぐ人 |
同じブラックハットなSEOを実践しているにも関わらず、成果にこれだけの差が出ている現状があります。
では、両者に、それほどまでに違いを生み出すものは何なのか?
それこそ前述の、「どれほどリンクを貼れるのか?」という点だと言えます。
人間の感情(や、それによってもたらされる判断基準)は、得られる効用よりも、失うこと(損失)が優先される、というのは比較的有名な話ですが、
ことブラックハットなSEOを実践するアフィリエイターに限った話を言えば、成果を出せない要因を紐解いた先には、
・自作自演リンクを貼ることでサイトが圏外に飛んでしまうことが怖い |
こういった何かを失うことを恐れるあまり、ブラックハットなSEOを選んでいるにも関わらず、自作自演のリンクを貼ることができないケースがほとんどです。
一方で、「ブラックハットなSEOは、そういうものだ」と割り切って成果を上げているアフィリエイターというのは、
・自作自演リンクを貼ることでサイトが圏外に飛んでも、どうにかリカバリーできることを知っている |
結果として、SEOで上位表示を実現し、その分、成果も上げることができています。
賛否両論あるあもしれませんが、これが事実です。
図で表すとこんな感じです。
ことブラックハットなSEOでは、自作自演リンクを貼るというチキンレースの勝者だけが成果を上げている
この自作自演リンクを貼る行為を、恐れずにできるかどうか。これが一つブラックハットな方法で成果を出せるか否かの分かれ道とも言えます。
※なお、繰り返しますが、ブラックハットなSEOには、コントロールできないリスクもつきまといます。実験する際は自己責任でお願いいたします。 |
より良い論文を書いて、それを発表するホワイトハットな方法でリンクを獲得する
2.誰かにリンクを貼ってもらう
この記事の前半部分で
勘の良い方は、もう気付かれているかもしれませんが(詳しくは後述しますが)、真っ当な方法でリンクを多く獲得したければ、
「より良い論文を書いて、それを発表する」
という方法が一つのやり方です。
という話をしました。
これが2の誰かにリンクを貼ってもらう方法。
いわゆるホワイトハットと呼ばれるやり方です。
・中古ドメインを取得し続け |
いわゆるブラックハットと呼ばれる方法と対極にあるのが、このホワイトハットと呼ばれるやり方です。
引用に値するような良いコンテンツを作り出し、それをしっかりとした場で発表する。
そうやって、実際にナチュラルリンクが付く状態を体感したことがないアフィリエイターは、なかなかその効果を実感しづらいかもしれません。
しかし、実際に引用に値するような良いコンテンツというものは、驚くほど自然なリンク(ナチュラルリンク)が付くものです。
そして、自作自演リンクと違い、このナチュラルリンクは、Googleを欺くようなリンクではなく、本当にGoogleが求めているサイトの在り方であるため、
一度、ナチュラルリンクがついて上位表示をすることができると、その安定感は抜群と言えます。
ブラックハットに比べて、ホワイトハットは安定感抜群
では、どうすれば自作自演ではなく、誰かにリンクを貼ってもらう、いわゆるナチュラルリンクを獲得することができるのか?
これは既に述べましたが、
1.より良い記事(論文)を書く
2.それを発表していく
シンプルなこの2ステップに集約されます。
特に、ここで重要なのは、2の「それを発表する」という行為です。
たとえ、リカバリーできる可能性が残るとはいえ、スパム判定(ペナルティ)で、運営サイトが全て圏外へ飛んでしまい、明日から収入が全くのゼロになってしまう。
収入が安定しないブラックハットな方法に、リスクを感じて、自作自演でリンクを貼らない、いわゆるホワイトハットのサイト作りを実践するアフィリエイターは、ここ数年でかなり増えてきています。
しかし、ホワイトハットを実践するアフィリエイターの中には、全く効果が出ず、サイト作りにかかった費用を全く回収できない。
サイト単体で見れば、大きな赤字になっている、というケースも数多くあります。
しかし、こうしたホワイトハットなやり方を紐解いていくと、
・ブラックハットと同じように、外注を使った価値の薄い記事をかさ増しで書いているだけ |
こうした誤ったやり方をホワイトハットと呼んでしまっているケースも少なくありません。
しかし、これは完全に誤り。
ブラックハットなSEOはこうしたやり方でも成果が出るかもしれませんが、質の低い記事を量産したところで、一向にホワイトハットなSEOで成果を出すことはできません。
また、仮にしっかりとしたコンテンツを分厚くを用意するホワイトハットを実践している人の中にも、なかなか、それを成果に繋げることができない人が多くいます。
後者のしっかりとしたコンテンツを用意しているにも関わらず、成果が出ないケース。
ここに欠けているのは、既に述べた
1.より良い記事(論文)を書く
2.それを発表していく
のうち、2の「それを発表する」という行為です。
これは論文の世界に当てはめてみるとよく分かります。
いくらiPS細胞レベルの発見をし、それを論文としてまとめたとしても、それを著名な論文雑誌に載せるなど、多くの人の目に触れる場で発表しなければ、もちろん引用される(被リンクがつく)こともありません。
一方で、良い記事や論文が書けるのであれば、それをしっかりと発表していくことで、効果的にナチュラルリンクを獲得していくことに繋がります。
例えば、論文発表をするうえで、一つ効果的な場となるのが、はてなブックマーク。
もっと言えば、はてブのホットエントリ入りすることです。
論文発表をする場1:はてブのホットエントリ入り
はてブユーザーの多くは、活字を読むことを苦としない、いわゆるリテラシーの高い人々や情報感度の高い人々です。
こうした人々は、コンテンツが拡散していくきっかけを作り出している人々とも言えます。
そのため、そうしたユーザーが多く集まるはてブでホットエントリ入りすることは、論文の世界で言えば、ネイチャーなどの著名な論文雑誌に載るようなもの。
そこで多くの人の目に触れることができ、それが引用に値する記事であれば、リンクを獲得できる可能性は高くなります。
アフィリエイトサイトに限らず、一部、ホワイトハットな方法を実践している人の中には、
はてブが付くこと自体がSEO効果を高めることだと、勘違いしてしまい、はてブを集めることだけを目的化して、それだけに躍起になってしまっている残念な人もいます。
(それが結果として、集団でスパム的にはてブをつけて、無理やりにホットエントリ入りさせるという行為を生み出していまっています)
しかし、はてブが付くこと自体がSEO効果があるのではなく、あくまで、はてブでホットエントリ入りすることは、著名な論文雑誌に載せる(発表することに他なりません)。
もちろん、それが引用に値しないようなコンテンツであれば、いくらはてブにホットエントリ入りさせても全く意味はなく、もちろん引用されることも、あなたのサイトのSEO効果を高めることもありません。
もちろん、論文発表の場は、はてブのホットエントリ以外にも様々にあります。
例えば、しっかりとしたリサーチをベースにした良質な記事を書くことができれば、Twitter広告やFacebook広告、GoogleやYahoo!などのディスプレイ広告を活用する。
これも一つの方法です。
こうした広告の中には1クリック数円(2〜3円程度)でアクセスを集めることができるため、安い金額で多くの人に対して、コンテンツを発表していくことができます。
例えば、適切なターゲティング+インプレッション課金を使えば、Facebook広告も、クリック単価をこれだけ抑えて、効果的にお客さんにコンテンツを発表することができます。
1クリック数円でアクセスを集めることができる
また、日頃からSNSやメルマガ、LINE@などで、しっかりとした情報発信を行い、それを見てくれるフォロワーや読者がついている媒体を作っておくことも効果的です。
こうした媒体を作っておけば、第三者の媒体や広告に頼ることなく、コンスタントにコンテンツを発表することができるため、
1.より良い記事(論文)を書く
2.それを発表していく
のサイクルをグルグルと回して、リンクを獲得し、効果的なSEOを行うことが可能となります。
もちろん、既にこうしたフォロワーや読者が多くついているブロガーさんや、ソーシャルメディアの有名人などに自分自身が発表したい記事を紹介してもらう、というのも効果的な方法です。
最後に
以上、とりとめのない感じの記事になりましたが、
「副業アフィリエイトで月100万稼ぐために必要な17のこと。ASPや広告主が教えてくれないアフィリエイトのリアルをまとめてみた」は、ここまでとなります。
ここで紹介したSEOの技術は、もちろんアフィリエイトに限らず、ネットを使った様々な販促に応用できることも事実です。
アフィリエイターという職業は、それ単体でみれば、ある程度、売上の天井が決まっている商売です。
しかし、そこで培われた知識やノウハウ、データというものは、その他のビジネスに応用した時に計り知れないインパクトを持つ。これも事実です。
アフィリエイターとしてのスキルや、SEOの技術を高めたら、ぜひそれ以外のビジネスにも、そこで培った技術を活かしてみて下さい。
では、本当に長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
※なお、専門用語などは補足・説明する形で、なるべく分かりやすく丁寧に書いたつもりですが、不明な点等ございましたら、SNSなどでコメントやツッコミ、メッセージを頂ければと思います。より分かりやすい記事になるよう、都度追記していきます。 |
また、この情報が参考になりましたが、ぜひシェアして頂ければ幸いです。